Virtual Motorsports rFactor2・rFactor・Assetto Corsaといったレースシムや動画等、モータースポーツをインドアで楽しむための情報をつづります
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■はじめに
2015年7月2日にrFactor 2の新ビルド (Build 982 / v1.982) が公開された。 前回ビルドから3ヶ月振り、ベータ版初回リリースからみると3年半で32回目のアップデートとなる。 今回のビルドでは、オーバルコースでのレースを見据えた新機能の追加や従来機能の改良がなされている。 ■新機能 <プラグインまわり> ・新たなプラグインシステム (バージョン 7) が公開された。 ・本ビルトによってrFactor 2は新たな領域へと踏み込むことになる。レースの各種のルール設定に関して、ベースとなるゲームの縛りから解き放たれ、プラグインによる設定が可能となる。 このシステムの導入により、プレイヤーはレースのルールを容易に調整できるようになる。従来は、ISIがrFactor 2本体に手を加えるまで、プレイヤーは待つほか無かった。 なお本システムは開発中ゆえ、プレイヤーからのフィードバックは大歓迎だ。 ・ステアリングホイールの最大回転角度が、テレメトリの値としてプラグインに出力されるようになった。 ・ピットストップ時の作業メニューに関するデータを得られるよう、プラグインにインターフェースを追加した。本ビルドでは、ピットストップ時の作業メニューを変更するには、今回の追加分とCheckHWControlを併せて用いるしかない。 <AI車> ・AI車が小刻みに加速と減速を繰り返さないよう、AI車の制御に改良を加えた。 ・AI車の加速および最高速度をつかさどるAIWのパラメータAISpecに関して。その効果を大きくした。 ・選択可能なラインが複数存在する状況における、AI車の振る舞いを改良した。 この改良により、スターティンググリッドやピットエリアに向かってAI車がゆっくりと走行する際、近くに他の車輌群がいても、より適切な振る舞いをとれるようになった。 <Ovalコース> ・GDBのコース種別に関して、Ovalが新たに識別されるようになった。 従来ビルドにおいて (Oval関連で) 識別できたのはSuperspeedway・Superspeedway Oval・Speedway・Speedway Oval・Short Track・Short Track Oval。 ただし、これらOval関連のどのタイプを選んだとしても、現実にはrFactor 2本体の動作に違いは生じない。 rFactor 2本体は「Road Courseでは無い」という点だけを見ている。 Oval類とRoad Courseでは、rFactor 2本体の作動に次のような違いがある。 (1) スポッターはOvalでのみ作動する。 (2) フォーメーションあるいはコーション隊列において、Ovalではinside / outside、Road Courseではleft / rightの呼称が用いられる。 (3) プレイヤーが利用する自動変速アシストおよびAI車の変速に関する振る舞い (4) その他いくつかの項目。ただしこれらは間もなく廃止される予定だ。これまではrFactor 2本体によって制御されていたそれらの項目は、今後はプラグインによって制御されることになる。 ・All Cars & Tracksシリーズにおける最大出走可能台数の初期値を45へと増加させた。 <複数モニター> ・複数モニター環境に関するパラメータの調整をconfig.iniから行なえるようになった rFactor 2上で作動するツールが完成するまでは、同パラメータの調整をconfig.iniで行なう必要がある。 UseSubViewParamsを0に書き換えることで、前ビルドまでの複数モニター環境の調整手法に戻すことができる。 UseSubViewParamsを1に設定すると、対称セットアップが採用され、全映像出力に当該ViewParamsが適用される。設定を有効にするには、rFactor 2を終了させた後、config.iniを書き換え、rFactor 2を再起動する。 <入力系> ・Thrustmaster社のステアリングコントローラに関して。今後発売される同社のコントローラは全て、FFBの方向を逆転させる必要があるものと考えられる。よってその設定を自動的に行なうようにした。 何らかの理由で自動設定を望まない場合は、次の作業によって回避できる。(1) Controller.JSONを開く。 (2) Steering Effects Strengthの値を (初期値の10000から) 9999へと書き換える。 ・設定可能なキー割当てにSkip Formationを追加した。なおユーザーによるキー割当てがなされない場合は、スペースキーが割り当てられる。 <その他> ・Mod開発者向けとして、コックピット視点にBESTLAPおよびLASTLAPのパラメータを追加した。 ・FOVの設定値が車輌毎に保存されるようになった。 ・Virtual Vehicle作成の機能を拡張した。今回の変更により、オプションで車輌説明と車輌ナンバーを含めることができるようになった。 ・車体の衝突判定用に設定された形状について。複雑さが規定値を超える場合は、自動的に単純な形状へと変更した上で衝突判定に用いるよう、仕様を変更した。この仕様はパフォーマンスの観点から導入されることとなった。 ■不具合修正 <マルチプレイヤー> ・マルチプレイヤーモードにおいて、WCCLOUD.GMTの読み込みに失敗する不具合を修正した。 ・サーバーを立ち上げた際、Modの固有情報が読み込まれない不具合を解消した。 ・Player.JSONファイルのGame Description項目に関して。従来はRFMのファイル名を記録していたが、本ビルドからはMod名称を記録することになった。 というのも、世の中に出回っているMod全てが、異なるRFMのファイル名を持っているとは限らないからだ。従来ビルドで発生していた、オンラインモードで不適切なRFMファイルを読み込んでしまう不具合は、そうしたRFMのファイル名に起因していた可能性がある。 ・スキンの読み込み機能について。実際には読み込みが完了していないにも関わらず、完了したことを示すアイコンが表示される不具合がある。その不具合の解消を試みた。 ・オンラインモードにおいて、レース中にあるプレイヤーとサーバーの接続が切れてしまい、サーバーへ再接続し、それに続いてレースの再スタートがかけられた場合、当該プレイヤーのスターティンググリッドが正しく認識されないという不具合があった。その不具合に修正を加えた。 <AI車> ・AI車の隊列が、整然した並んだ状態から、ばらばらな状態へと破綻していく不具合について。その原因を特定した。 ・AI車が時として不必要な減速をしてしまう傾向があった。具体的には、レコードラインからピットインを前提としたラインへの移行時だ。そうした不具合を修正した。 <その他> ・接続されているコントローラの検知および再割当てに関する不具合を解消した。 ・リプレイおよびリプレイの特定箇所から実プレイに戻る機能に関して。レース以外のセッションのリプレイを用いた際の、改良および不具合修正を行なった。 ■Mod作成 ・ドライバーエディタの不具合を解消した。今回の修正により、コース上での個別パラメータのメニュー画面から、メインメニューへと戻ることができるようになった。 ・カメラエディターに新機能を追加した。コース脇カメラの呼称を変更できるようになった。 ・AIリミッターの値を調整するためのスライダーを追加した。 ・コーナーのマーシャルの数に応じて、デジタルフラッグの番号を設定するようにした。これによりMod作成者がデジタルフラッグの番号を順番に設定していく必要が無くなった。 ・ウィザード画面を用いてMod作成をした際、それによって生成されたRFMファイルに不具合が生じる可能性があった。その不具合を解消した。 ■マルチプレイヤー ・車輌自体はそのままで、アップグレード内容のみ変更した場合、車輌が再読み込みされるようになった。 ・サーバーリストのソート機能について。ソート内容が正しく保存されない不具合に修正を加えた。 ・(実際はそうでないにも関わらず) ピットストップの回数がゼロとして記録されてしまう不具合を解消した。 ・サーバー管理者用のコマンドとして/forwardseconds Xを追加した。このコマンドを用いることで、X秒 (Xは0から65535までの値) だけ時間を進めることができる。 ・サーバー管理者用のコマンドとして/pitbydriverおよび/pitbyteamを追加した。 ■グラフィック <複数モニター> ・複数モニター利用時の調整項目を追加した。Config.ini内の値を変更することで、それらの新機能を無効化することができる。その場合、従来ビルドと同じFOVオプションを利用することとなる。 ・複数モニター使用時におけるサイドビューの汚れ処理に対して修正を加えた。 <不具合修正> ・リアビュー用のトーンマッパーに修正を加えた。 ・Viewer使用時、シェーダーのディレクトリを示すパスに、余計なスラッシュが入る不具合があった。その不具合を解消した。 ・前ビルドにおいて、FXAAが機能しなくなる不具合が発生している。その不具合を修正した。 <改良> ・HDR処理について更なる最適化をおこなった。 ・ヘッドライトに関する (優先順位をキーとした) 並べ替え処理について、改良を加えた。 ・SLI環境下における各種Reflectionsの処理について、更なる最適化を行なった。 ・ポストガンマ処理に調整を加えた。 ■UI / HUD / OPTIONS ・ステアリングまわりのアシスト機能について。アシストの強さに関する呼称を、ゲーム内とUIで同じになるよう変更を加えた。 ・コースに出るためにアップグレードが必要とされる場合は、Tuningページの当該項目に印が出るようになった。 ・パスワード変更に失敗した際のページ表記について。取るべき対応がより分かり易くなるよう、表記に改良を加えた。 ・TuningページにRemove forced upgradeボタンを追加した。これにより、ユーザーがForce upgradeを作成した際、その取り消し処理が簡単に行なえるようになった。 ・ボタン内の文字サイズを調整することで、見栄えの向上を図った。 ■ダウンロード <Demo版> ・rFactor2 Demo @ MediaFire ・rFactor2 Demo @ ISI <rFactor 2本体データのみ> (*) ・rFactor2 Lite Installer @ MediaFire ・rFactor2 Lite Installer @ ISI <rFactor 2開発者キット> ・rFactor2 SDK @ MediaFire ・rFactor2 Internals Plugin v7 @ MediaFire (*) rFactor 2本体データのみ。実際にプレイするには別途、車両やコースをダウンロードしてインストールする必要がある。 ▼関連キーワード rFactor 2 rFactor 2 日本語マニュアル ▼関連記事 [車両シミュレータとしてのrFactor2] <シャシ変形> [rFactor2] シャシ構成パーツの弾性変形 [rFactor2] Howston G6 シャシ変形実験車両の紹介 <タイヤモデル> [rFactor2] 新タイヤモデル (0) 概要説明 [rFactor2] 新タイヤモデル (1) QuasiStaticAnalysis (準静的解析) [rFactor2] 新タイヤモデル (2) Node (タイヤの物理的構造の設定) 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