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■2017年2月5日

▼車両Mod紹介記事のフォーマット

 rFactor 2用車両Mod・Nissan R35 GT-R GT500の紹介記事がひとまず完成しました。

(1) Mod本体の紹介
(2) セッティング集
(3) ドライビングの参考資料

 (1) では、Mod本体についての基本的な解説や史実で用いられたコースModの紹介を行っています。
 (2) と (3) ではプレイヤーがドライバー役に専念できるようエンジニアリングまわりの情報を載せています。

 ちょうど4年前に本コーナーで述べた構想が、Z34 GT4 その1Z34 GT4 その2C6.R GT2といった試行錯誤を経て、ようやく形になったわけです。

 車両Modについては、Assetto Corsaをはじめとした他プラットフォームにおいても、このフォーマットで記事を作成していく予定です。

 ただしドライビングの組み立てに影響が出るデフォルメが入っている作品については、(1) のみとなります。

 これは、現実世界の定石を下手に適用してセッティングを弄り回すよりは、セッティングはデフォルトのまま、作り手の意図した操作に従う方が、その作品本来の魅力を味わえるとの考えによります。



■2015年6月24日

▼F1開催コースModのコースリスト (暫定版) が完成

 サーキット予習シリーズのうちF1開催コースMod (含む非タイトル戦) のコースリスト作成が、ようやく完了しました。

 1950年から2015年現在まで、F1が開催されたコースのうち、rFactor・rFactor 2・GT Legends・Assetto CorsaのいずれかにModが存在するものは、コースリストのみの記事という形で暫定的にアップしてあります。

 タイトル戦については、時代によるレイアウト違いを含めれば、ほぼ全てのコースがModとして存在しています。

 唯一の例外は、1958年モロッコGPの舞台となったAin-Diabです。同コースのModは、今のところ、筆者のリサーチでは存在が確認できていません。

 非タイトル戦については、33コースの存在が確認できていません。

 ただしそのうち2コースについては、少なくともF1C用としては公開されています。
 今後のリサーチの進展次第では、さらに空席が埋まる可能性があります。

 現代F1で知名度が高いコースはまだしも、1950年代の非タイトル戦でのみ用いられたマイナーなコースですら、結構な割合でMod化されていることに驚かされます。

 先のリストは、世界各地のMod職人たちが、長年に渡り、コース作成に注いできた情熱の結晶そのものです。



▼モータースポーツ史への興味に基づくコースMod作り

 そうした性格を持つリストゆえ、眺めていると様々なことに気付かされます。

 一例を挙げると、ドイツのMod職人・f1-edition。

 彼の名前は、ドイツにおける非タイトル戦コースの作者として、先のリストにたびたび登場します。

 彼が取り組んでいるのは、1950年代の旧東ドイツの公道サーキットという、日本では存在を知る人すら少ないマイナーなテーマ。

 F1開催コースという縛りを無くすと、f1-editionの興味の対象がよりはっきりとします。
 - ファイル検索:作者 = f1-edition @ NoGrip

 1950年代から1960年代にかけてドイツに存在した公道サーキットを、彼は数多く手掛けているのです。

 サーキット (あるいはモータースポーツ) の歴史という観点から、コースMod作りに取り組んでいるという点において、日本のBTBerであるSoramame氏と同じタイプの職人といえます。

 こうした気付きも、新たな切り口での紹介記事という形で、今後の記事作成に活かしたいと考えています。



▼通常運行に復帰

 rFactor 2本来の機能を発揮する作りになっているコースModの紹介。それを主目的として、コースリストを一気に作成してきました。

 2015年6月24日現在、F1開催コース以外では若干の積み残しがあるものの、全体としてみれば、当該Modのリストアップはほぼ完了という状態です。

 効率的に作業を進めるために、記事作成のための全持ち時間を、コースリスト作成に投入する生活を、ここ数ヶ月間続けてきました。

 とりあえず最低限の目標は達成できましたので、そろそろ通常運行に戻そうと思います。



■2015年4月4日

▼コースMod紹介記事の運用方針について

 2011年半ばから、リアルのコース紹介とあわせてModの紹介記事を作成してきました。

 完成した記事の例としてはスパ・フランコルシャンホッケンハイムなどが挙げられます。

 それらの完成形を目指すという基本方針は、今後も変わりません。

 ただしrFactor 2用Modが公開されているスポットについては、コースリストだけを先行して作成することにしました。

 これはrFactor 2用コースModの特殊性によるものです。(詳しくは後述)

 rFactor 2本来の機能を発揮する作りになっている。そう確認できたものから順番に記事化しています。

 サーキット予習シリーズの記事で、コースリストのみの記載となっているものには、そうした背景があります。



▼基本部分の確認を要するrFactor 2用コースMod

 rFactor 2を車輌シミュレータとして利用する際、動作負荷が高いソフトをわざわざ走らせるからには、以下の2機能はきちんと作動してほしいところです。
 (1) フラクタルを用いたコース表面の物理的な凹凸の再現
 (2) コース表面に加えられた荷重や降雨といった自然環境により、動的に変化する路面状況

 またグラフィックの美しさを売りにしたソフトでは無いとはいえ、コースのオブジェクトが大量に消失した状態では、没入感が台無しとなってしまいます。
 Build 770 (2014年7月2日リリース) より前に作成されたコースModでは、そうした事態がおきる可能性があります。
 (3) コースのオブジェクトが正常に表示される
 つまりこの項目も確認が必要となります。


 実在レイアウトの再現性やコース脇オブジェクトの作り込み度合い。
 rFactor 1をはじめとした一般のレースシム用コースModではそうした要素に注目があつまります。

 しかしrFactor 2の場合は、もっと基本的な部分の確認が必要になるわけです。



▼一般プレイヤーにはややハードルが高いチェック作業

 実際のチェック作業ですが、前述の (1) と (2) については、当該コースModをrFactor 2のMod開発者モードか外部の3Dグラフィックツールに読み込ませて、メッシュ分割の様子やマテリアル設定等を確認することになります。

 Modをダウンロードして、実プレイより前に、まずデータの中身を確認するのが当たり前となっているMod作成者にとっては、それほど大した作業ではありません。

 ただそうした事柄に馴染みのない一般のプレイヤーにとっては、ややハードルが高く感じられる作業でしょう。



▼実プレイで使えるデータを優先

 筆者自身は、Modを入手すると、とりあえずデータの中身を確認するのが習慣となっています。
 これはrFactor 2のコースModについても同様です。

 記事の書き手としては、リアルのコース紹介も併せて行なうところに面白みを感じています。
 しかしスパ・フランコルシャンやホッケンハイムの紹介記事のような完成状態にもっていくまでには、それなりの工数を要します。

 いつになるのか分からない紹介記事の完成を待つより、チェック済みのコースModを含んだリストをとりあえず公開してしまった方が、より多くの人にとってプラスになるであろうと判断しました。



▼未完成の記事ゆえ過去記事の修正と同じ扱いに

 ただしサーキット予習シリーズの記事としては、未完成の状態にあることには変わりません。
 しかもコースリストに含まれるModは、rFactor 2用に限らず、リリースからそれなりに月日が経ったものがほとんどです。

 そういったコースリストのみの未完成記事には、新規性はありませんし、記事の内容を必要とする人の数もそれなりに限られることでしょう。

 ですので、リリース直後のModが含まれる場合を除き、コースリストのみのサーキット予習シリーズの記事は、新規のポストであっても、ブログのトップには来ないようにしています。またTwitterでの告知も行なっていません。

 これは過去の記事に対する新規性のない修正と同じ扱いです。



■2014年12月31日

▼私事

 月日が経つのは早いもので、2014年もあと1時間足らずで終わりとなります。

 2014年は私にとって大きな変化の年となりました。
 老親が2013年末に病で倒れ、その面倒をみることになったのです。

 当初はどうなることかと思いましたが、おかげさまで新たな生活を何とか軌道にのせることができ、無事に2015年を迎えられそうです。


▼大晦日での記事メンテ状況

 前述の状況ゆえ、2014年は例年以上に、記事に反映できていない積み残しアイテムが増えてしまいました。

 とりあえず実プレイで使えるデータを優先しようということで、サーキット予習シリーズのコースリストのメンテに着手、何とか年内に作業の大半を終えることができました。

▼サーキット予習のコースリスト全般を眺めて

 コースリストの大半が、rFactor 1用コースModで占められているのは、従来通りです。
 これまでに作成されたModの数や長年に渡って蓄積されてきたノウハウを考慮すると、こうした傾向はこれからも続くものと思われます。

 その一方でrFactor 2やAssetto Corsaといった新プラットフォームにも、まともにプレイできるコースModが増えてきています。


▼リストのメンテ作業からみる2014年のrFactor 2

 特にrFactor 2については、2014年の伸張振りに目を見張るものがあります。

 ベータ版リリースされた2012年から翌2013年にかけて、まともにプレイできないrFactor 1からの移植Modが数多く出回っていました。

 rFactor 2では、設定された路面粗さに応じて、コース表面の物理的な凹凸を、フラクタルを用いて、自動生成する機能があります。
 rFactor 1から路面メッシュを持ってきただけでは、その機能は上手く働きません。

 rFactor 2の新機能に合わせた路面メッシュの切り方や、RealRoadの実装といったノウハウが一般に広まり、リリースされたModのうちrFactor 2本来の動作が望めるModの割合が大幅に高くなったのが、2014年といえるでしょう。

 ただし車輌Modについては、自動車工学と車輌運動力学について十分な知識を持つトップクラスのModderが、ISIの協力を得た上で、ようやく (シミュレーターの名に値する) Modを作り出している状況です。

 車輌シミュレータとしてrFactor 2を捉えるのであれば、これが本来あるべき状況ともいえます。

 しかし (グラフィックやサウンドといった) 車輌のキャラクター性を楽しむためにrFactor 2をプレイしようとすると、車輌Modの少なさが大きな壁となって立ち塞がります。

 今後も車輌Modについてはそうした状況が続くであろうこと、またrFactor 1でそうした需要が満たされていたことを考えると、rFactor 2用コースModの数の増え方は、かつてのrFactor 1並というわけにはいかないでしょう。

 マイナーなコースに関しては、これからもrFactor 1頼みとなりそうです。


▼リストのメンテ作業からみる2014年のAssetto Corsa

 Assetto CorsaはrFactor 2とは対照的です。

 グラフィック描画用とは別に、コース表面の物理的形状を表すマップを持つAssetto Corsaですが、rFactor 1からのベタ移植であっても、とりあえずはプレイできる仕上がりになるようです。

 路面メッシュを一から切り直す必要があるrFactor 2への移植と比べると、Assetto Corsaへの移植性の高さは段違いといえます。

 グラフィックの美しさも手伝って、移植コースModの数の増え方は (車輌Modともども) 2014年で一番のプラットフォームでした。

 来年以降もこの勢いは続くことでしょう。

 rFactor 1からのコースMod移植に関して、敢えて難点を探すとすれば、物理的形状を表すマップを、ユーザーが全て自作しなければならない点です。

 Kunos純正コース並みの精度と密度を持つマップを、rFactor 1のコースModデータをベースにして、どのように生成するか。

 この課題について (現時点では) 話題にはなっていません。

 しかしAssetto Corsa用Modの成熟が進み、数値面でのリアルさにこだわった作品が出てくる頃になると、この問題が表面化するでしょう。
 (rFactor 1でも路面からの入力の単調さが問題とされました。)


▼2015年を迎えるにあたって

 公私ともに自動車漬けの人生を送ってきた私にとって、わずか15分の空き時間でも楽しめる車輌シミュレータは、心のオアシスとでもいうべき存在です。

 そんな私の嗜好を全面に押し出した当ブログゆえ、とうてい一般受けする内容には成り得ませんが、2015年もこれまで通りの方向で、地道に更新を続けていくつもりです。



■2014年6月1日
▼Daralla DW12のベースセットアップ配布

 Daralla DW12 (ロードコース仕様) の車両挙動設定ファイルの内容を確認したところ、競技用車両とは思えないほど安定方向に振られたサスペンションになっていました。

 前軸側のロール剛性配分の数値がきっちり55.0%となっていることから、ISIが意図してこの設定にしているのは間違いないでしょう。

 その一方でタイヤと空力の設定は車両シミュレータとして納得がいくものです。

 ISI公式フォーラムで繰り広げられている論争やISIの意図など、本Modに関して記事で取り上げたい事柄はいくつもありますが、本日はせっかくの休日。
 実プレイを楽しんで頂けるよう、ニュートラル方向に振ったベースセットアップ (ロード仕様) のsvmファイルを配布いたします。
 Neutral Setup for Dallara DW12

 デフォルト状態や追加配布された公式svmではアンダーが強すぎて走りを楽しめないという方は、ぜひこのsvmファイルを試してみて下さい。

 例によって計算から割り出したセットアップが元になっていますが、テストプレイでリアを振り出せる程度のコントロール性があることは確認しています。


■2014年5月28日
▼rFactor 2用Mod・Daralla DW12のデータ取り

 5月22日と24日に、それぞれISI純正Mod・Formula Renault 3.5 2014とDaralla DW12がリリースされました。

 残念なことに、どちらのModも車両挙動ファイルが暗号化されています。

 しかしBuild 660からはテレメトリのデータからタイヤのスリックカーブを描けるようになっています。

 現在Daralla DW12の車両特性を確認すべく、実走行でのデータ取りをしているところです。

 こちらが本日の実験走行から生成したスリップカーブ。

 実験に用いたコースのμ設定はやや低め。その影響をうけてスリップカーブのμも低めに出ています。

 しかしそれでも対静止時で4倍もの荷重がかかっても、軽く1.0を超えるμを保っているのは、さすがトップフォーミュラーのタイヤと言えます。



■2014年5月4日
▼連絡用メールアドレスの変更

 gooメール (無料版) のサービス終了に伴い、本ブログの連絡先メールアドレスが変更になりました。

 (旧) virtual_motorsports_mucho
@mail.goo.ne.jp
 (新) virtual_motorsports_mucho
@yahoo.com
 (@マークより前は以前と変わりませんが、それより後が米国ヤフーとなっています)

 皆さまから頂戴したメールはブログ運営の参考とさせて頂きます。
 なおModのインストール方法といった個別のご質問には直接お返事できないこともあります。何卒ご了承下さいませ。


▼更新告知用のtwitterアカウント

 ブログ上でお知らせするのは初めてとなりますが、当ブログには更新告知用のtwitterアカウントがあります。

 https://twitter.com/VirtualMS_JPN

 なおリンク切れや誤記の修正といった新規性の低い更新については、上記アカウントでの更新告知は行っていません。
 タイムライン上のノイズを少しでも減らすための処置です。



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[F1 2013] 80年代 & 90年代収録車種をシャシ & エンジンという切り口で分類してみる 

■はじめに
  現在コードマスターズが開発を進めているF1 2013。
  同タイトルにはF1 Classicsという新モード用に、1980年代から1990年代にかけて活躍したF1マシンやコースが収録されている。
  (F1Classicsのコンテンツ一覧についてはこちらの記事を参照)

  そのうちF1マシンに着目してみる。

    F1 2013 通常版 PS3 Xbox360 PC コードマスターズ
PS3版 / XBox版 / PC版


[名門3コンストラクターからなる収録車種]
  まず気付くのが収録されている全11車種が、Ferrari・Lotus・Williamsの3コンストラクターから成っているという点。

  数そのものは若干の寂しさを感じさせるが、いずれもF1の歴史に名を残す名門コンストラクターだ。


[どの時代も満遍なくフォロー]
  さらに収録車種を年式から観察してみる。

  具体的には、1980年代から1990年代のF1シーンを、シャシやエンジンといったハード面から時代分けして、そこにF1 2013の収録車種を当てはめてやる。

  すると面白い事実が浮かび上がってくる。
  数のバラツキこそあるものの、どの時代にも最低1台は収録車種が割り当てられているのだ。
  (時代分けと収録車種については後述。)


[クラシックF1の商品的価値を探るコードマスターズ]
  恐らくこれは意図的なものだろう。

  というのも今回コードマスターズは、クラシックF1用に独立したゲームモードを用意、さらには1990年代車種 & コースを有料追加コンテンツとして扱っている。

  かつてのSCEのPS用F1タイトルでは、クラシックF1マシンを (特定の条件を満たすと使用可能になる) ボーナス要素として扱っているに過ぎなかった。

  SCEに比べると、コードマスターズの力の入れようは明らかだ。

  クラシックF1に対する市場の反応によっては、人気が高い時代をターゲットにした有料DLCがリリースされる展開も十分に考えられる。








■ハードウェアによる時代区分とF1 2013収録車種の対応関係
  以下のリストは、シャシやエンジンといったハード面から時代を大きく区分けして、そこにF1 2013の収録車種を当てはめたものだ。

  リストのフォーマットについて簡単に説明しよう。

  カッコ内の2組の4桁数字は、その時代の始まりと終わりの年が、それぞれ西暦で記されている。
  カッコに続く文言は、その時代を特徴付ける、シャシやエンジンまわりのアイテムや出来事を表している。

  [車種] は、F1 2013のF1 Classicsモード用に収録されるF1マシンのこと。
  また「史実でのドライバー」「Team Legend」は、F1 2013のF1 Classicsモードに関連する情報だ。
  同モードでは、あるチームのマシンに、同じチームに所属する別の時代のドライバーを乗せることができる。

  [当時の状況] は、シャシやエンジンという切り口から、その時代の特徴について述べている。




■[1977 - 1982]  ウィングカー時代 & 3.0L NAから1.5Lターボへ
[車種]
・1980:Williams FW07B
    - 史実でのドライバー:Alan Jones (アラン・ジョーンズ)
    - Team Legend: Alain Prost (アラン・プロスト)

      ウィリアムズ FW-07 タミヤ 1/20 グランプリコレクション Williams FW-07 Tamiya F1 1979 1980
        Williams FW07 (Tamiya 1/20 内部構造再現キット)

[当時の状況]
シャシ1977年にLotusが先鞭をつけたウィングカーが猛威を振るい、1979年には全車ウィングカー構造を持つようになった。同構造により驚異的なダウンフォースが得られるようになる一方、コーナリング速度の上昇にともなう危険性の増大や、ウィングカーで必要とされる異常に硬い足回りによるドライバーへの負担が問題となる。結局1983年にウィングカー構造はレギュレーションで禁止されることに。

エンジン:自然吸気エンジンから過給機付エンジンへの過渡期に当たる。
  この当時適用されていたのは1966年導入の自然吸気3.0L & 過給機付1.5Lレギュレーション。
  1977年、ルノーが1.5Lターボエンジンを初めてF1に持ち込むものの、自然吸気エンジンを圧倒するパフォーマンスは得られなかった。かろうじて1979年第8戦フランスGPで優勝を収めるものの、70年代いっぱいは自然吸気エンジンが主流の時代が続く。
  状況に変化が見られるのは1981年。それまでのルノーに加えて、フェラーリとハートによるターボエンジンが登場する。
  翌1982年は本格的なターボ時代の到来を告げるシーズンとなる。コンストラクター選手権でターボエンジンを採用したフェラーリとルノーが、それぞれ1位と3位の成績を収めたほか、新たにBMWとアルファロメオ製のターボエンジンが登場している。




■[1983 - 1988]  フラットボトム導入 & 1.5Lターボ全盛期
[車種]
・1986:Lotus 98T
    - Team Legend: Mario Andretti (マリオ・アンドレッティ)
    - Team Legend: Emerson Fittipaldi (エマーソン・フィッティパルディ)
・1988:Ferrari F1-87/88C
    - 史実でのドライバー:Gerhard Berger (ゲルハルト・ベルガー)
    - Team Legend: Michael Schumacher (ミハエル・シューマッハ)
・1988:Lotus 100T
    - 史実でのドライバー:中嶋 悟
    - Team Legend: Mika Hakkinen (ミカ・ハッキネン)
・1988:Williams FW12
    - 史実でのドライバー:Nigel Mansell (ナイジェル・マンセル)
    - Team Legend: Damon Hill (デーモン・ヒル)

   ミニチャンプス PMA 1/18 ロータス ルノー 98T ジョニー・ダンフリーズ Minichamps PMA 1/18 Lotus 98T Renault Johnny Dumfries F1 1986
     Lotus 98T (PMA 1/18 完成品)


[当時の状況]
シャシ1977年から導入されたウィングカー構造が1982年末に禁止され、1983年から車体下面のフラットボトム化が強制される。
  このレギュレーション変更により、車体下面で得られるダウンフォースが激減、車体上面でダウンフォースを得るべく、巨大なウィングが装着されるようになる。
  また70年代後半から主流だったアルミハニカム・モノコックが、カーボン・モノコック (1981年初登場) が広まったのはこの時期。ターボエンジンがもたらす動力性能に対応すべく、1986年には全チームがカーボン・モノコックを採用することとなる。

エンジン:この当時のレギュレーションの大枠は、1966年に導入された自然吸気3.0L & 過給機付1.5Lというもの。
  自動車メーカーが熾烈なターボエンジンの開発競争を繰り広げ、1983年に600PS強だった出力が、1986年には決勝仕様でも1000PS超、予選仕様にいたっては1300PSとも1500PSとも言われる値に達してしまう。
  結果として1989年以降、過給機付エンジンは禁止、自然吸気3.5Lのみというレギュレーションに変更される。




■[1989 - 1993]  3.5L NA時代 & シャシのハイテク化
[車種]
・1992:Ferrari F92A
    - 史実でのドライバー:Jean Alesi (ジャン・アレジ)
    - Team Legend: 未定
・1992:Williams FW14B
    - 史実でのドライバー:Nigel Mansell (ナイジェル・マンセル)
    - Team Legend: David Coulthard

    タミヤ 1/12 ビッグスケールシリーズ ウイリアムズ FW14B ルノー Williams FW14B Renault F1 1992
     Williams FW14B (Tamiya 1/12 内部構造再現キット)


[当時の状況]
シャシ:ドライバーを補助するために数多くの電子制御システムが導入され、最終的にはそれらの多くが1994年にレギュレーションで禁止されることとなる。
  1989年にセミ・オートマチック・トランスミッションがフェラーリによって初めて採用される。当初は信頼性に問題を抱えていたものの、1992年には多くのチームが導入するようになる。1994年のハイテク規制においても、セミ・オートマッチック方式そのものは規制対象に含まれず、それ以後、同方式のトランスミッションがF1マシンの標準装備となる。
  80年代後半から各チームが研究開発を進めていたアクティブサスペンションは、1992年のルノーによって完成の域に達する。ABSやTCSを併用した同サスペンションは圧倒的な戦闘力を誇り、翌1993年には他の上位チームも同サスペンションを本格導入する。しかし1994年からは一連の電子制御システムはレギュレーションによって禁止されてしまう。

エンジン:1989年から自然吸気3.5Lエンジンのみとなった。気筒数の上限こそ12に制約されているが (1972年制定)、形式・最大回転数の制約は無かったため、V8・V10・V12、果てはW12というエンジンまで登場している。




■[1994 - 1997]  ステップドボトム導入 & 3.0L NA化
[車種]
・1996:Ferrari F310
    - 史実でのドライバー:Michael Schumacher (ミハエル・シューマッハ)
    - Team Legend: Gerhard Berger (ゲルハルト・ベルガー)
・1996:Williams FW18
    - 史実でのドライバー:Damon Hill (デーモン・ヒル)
    - 史実でのドライバー:Jacques Villeneuve (ジャック・ヴィルヌーヴ)

    1/20 グランプリコレクション No.45 フェラーリ F310B タミヤ Ferrari F310B Tamiya F1 1996
      Ferrari F310B  (Tamiya 1/20 組立キット)


[当時の状況]
シャシ1994年シーズン開始時点で、ドライバーを補助するための電子制御システムが禁止とされている。
  さらに第3戦サンマリノGPで発生したローランド・ラッツェンバーガーとアイルトン・セナの事故死をうけて、ドライバー防護とダウンフォース低下を目的としたレギュレーション変更が矢継ぎ早に実施されている。ステップボトム規定が導入されたのもこのタイミングで、車体底面にスキッドブロックの装着が義務付けられるようになった。

エンジン:1989年から続く自然吸気3.5Lのみというレギュレーションは、1994年第3戦サンマリノGPの死亡事故をうけて、翌1995年から排気量を3.0Lに減少させたものへと変更されている。




■[1998 - 2005]  溝付きタイヤ導入 & 車体全幅の狭小化
[車種]
・1999:Ferrari F399
    - 史実でのドライバー:Eddie Irvine (エディ・アーバイン)
    - Team Legend: Jody Scheckter (ジョディー・シェクター)
・1999:Williams FW21
    - 史実でのドライバー:未定
    - Team Legend: Alain Prost (アラン・プロスト)

  ミニチャンプス 1/43  ウィリアムズ スーパーテック FW21 A ザナルディ F1 1999 Minichamps 1/43 Williams FW21
    Williams FW21  (Minichamps 1/43 完成品)


[当時の状況]
シャシ1998年に溝付きタイヤと車体全幅の狭小化が同時に導入される。その結果、前シーズンとの比較では、別カテゴリの車両と見紛うほどの外観変化が生じることとなった。
  スリックタイヤがF1で初めて導入されたのは1971年。以来30年近くに渡って使用されていた。
  同じく車体の最大全幅もそれまでの2000mm (19931997年) から1800mmへと減少させられている。1976年から1992年までは2150mm、それ以前は制約そのものが無かった。
  これらの数値からも、歴代F1マシンを通してみた際の1998年マシンが持つインパクトがわかる。

エンジン:1998年当初は自然吸気3.0L・最大12気筒・形式自由・最大回転数制約無しという1995年からのレギュレーション。2000年になるとエンジン形式はV10のみと定められた。
  ただし最大回転数に制約がないという点は従来通り。そのため自動車メーカーの熾烈な開発競争も手伝って、2000年当時は最大出力770PS・最大回転数17000rpmだったものが、2005年 (3.0L最後のシーズン) には最大出力900PS超・最大回転数19000rpm超という値にまで達することとなる。
  1.5Lターボ時代と変わりない出力になってしまったエンジンを抑えるべく、翌2006年からは自然吸気2.4L・V8というレギュレーションが適用された。




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