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メモあれこれ

■2014年12月31日

▼私事

 月日が経つのは早いもので、2014年もあと1時間足らずで終わりとなります。

 2014年は私にとって大きな変化の年となりました。
 老親が2013年末に病で倒れ、その面倒をみることになったのです。

 当初はどうなることかと思いましたが、おかげさまで新たな生活を何とか軌道にのせることができ、無事に2015年を迎えられそうです。


▼大晦日での記事メンテ状況

 前述の状況ゆえ、2014年は例年以上に、記事に反映できていない積み残しアイテムが増えてしまいました。

 とりあえず実プレイで使えるデータを優先しようということで、サーキット予習シリーズのコースリストのメンテに着手、何とか年内に作業の大半を終えることができました。

▼サーキット予習のコースリスト全般を眺めて

 コースリストの大半が、rFactor 1用コースModで占められているのは、従来通りです。
 これまでに作成されたModの数や長年に渡って蓄積されてきたノウハウを考慮すると、こうした傾向はこれからも続くものと思われます。

 その一方でrFactor 2やAssetto Corsaといった新プラットフォームにも、まともにプレイできるコースModが増えてきています。


▼リストのメンテ作業からみる2014年のrFactor 2

 特にrFactor 2については、2014年の伸張振りに目を見張るものがあります。

 ベータ版リリースされた2012年から翌2013年にかけて、まともにプレイできないrFactor 1からの移植Modが数多く出回っていました。

 rFactor 2では、設定された路面粗さに応じて、コース表面の物理的な凹凸を、フラクタルを用いて、自動生成する機能があります。
 rFactor 1から路面メッシュを持ってきただけでは、その機能は上手く働きません。

 rFactor 2の新機能に合わせた路面メッシュの切り方や、RealRoadの実装といったノウハウが一般に広まり、リリースされたModのうちrFactor 2本来の動作が望めるModの割合が大幅に高くなったのが、2014年といえるでしょう。

 ただし車輌Modについては、自動車工学と車輌運動力学について十分な知識を持つトップクラスのModderが、ISIの協力を得た上で、ようやく (シミュレーターの名に値する) Modを作り出している状況です。

 車輌シミュレータとしてrFactor 2を捉えるのであれば、これが本来あるべき状況ともいえます。

 しかし (グラフィックやサウンドといった) 車輌のキャラクター性を楽しむためにrFactor 2をプレイしようとすると、車輌Modの少なさが大きな壁となって立ち塞がります。

 今後も車輌Modについてはそうした状況が続くであろうこと、またrFactor 1でそうした需要が満たされていたことを考えると、rFactor 2用コースModの数の増え方は、かつてのrFactor 1並というわけにはいかないでしょう。

 マイナーなコースに関しては、これからもrFactor 1頼みとなりそうです。


▼リストのメンテ作業からみる2014年のAssetto Corsa

 Assetto CorsaはrFactor 2とは対照的です。

 グラフィック描画用とは別に、コース表面の物理的形状を表すマップを持つAssetto Corsaですが、rFactor 1からのベタ移植であっても、とりあえずはプレイできる仕上がりになるようです。

 路面メッシュを一から切り直す必要があるrFactor 2への移植と比べると、Assetto Corsaへの移植性の高さは段違いといえます。

 グラフィックの美しさも手伝って、移植コースModの数の増え方は (車輌Modともども) 2014年で一番のプラットフォームでした。

 来年以降もこの勢いは続くことでしょう。

 rFactor 1からのコースMod移植に関して、敢えて難点を探すとすれば、物理的形状を表すマップを、ユーザーが全て自作しなければならない点です。

 Kunos純正コース並みの精度と密度を持つマップを、rFactor 1のコースModデータをベースにして、どのように生成するか。

 この課題について (現時点では) 話題にはなっていません。

 しかしAssetto Corsa用Modの成熟が進み、数値面でのリアルさにこだわった作品が出てくる頃になると、この問題が表面化するでしょう。
 (rFactor 1でも路面からの入力の単調さが問題とされました。)


▼2015年を迎えるにあたって

 公私ともに自動車漬けの人生を送ってきた私にとって、わずか15分の空き時間でも楽しめる車輌シミュレータは、心のオアシスとでもいうべき存在です。

 そんな私の嗜好を全面に押し出した当ブログゆえ、とうてい一般受けする内容には成り得ませんが、2015年もこれまで通りの方向で、地道に更新を続けていくつもりです。



■2014年6月1日
▼Daralla DW12のベースセットアップ配布

 Daralla DW12 (ロードコース仕様) の車両挙動設定ファイルの内容を確認したところ、競技用車両とは思えないほど安定方向に振られたサスペンションになっていました。

 前軸側のロール剛性配分の数値がきっちり55.0%となっていることから、ISIが意図してこの設定にしているのは間違いないでしょう。

 その一方でタイヤと空力の設定は車両シミュレータとして納得がいくものです。

 ISI公式フォーラムで繰り広げられている論争やISIの意図など、本Modに関して記事で取り上げたい事柄はいくつもありますが、本日はせっかくの休日。
 実プレイを楽しんで頂けるよう、ニュートラル方向に振ったベースセットアップ (ロード仕様) のsvmファイルを配布いたします。
 Neutral Setup for Dallara DW12

 デフォルト状態や追加配布された公式svmではアンダーが強すぎて走りを楽しめないという方は、ぜひこのsvmファイルを試してみて下さい。

 例によって計算から割り出したセットアップが元になっていますが、テストプレイでリアを振り出せる程度のコントロール性があることは確認しています。


■2014年5月28日
▼rFactor 2用Mod・Daralla DW12のデータ取り

 5月22日と24日に、それぞれISI純正Mod・Formula Renault 3.5 2014とDaralla DW12がリリースされました。

 残念なことに、どちらのModも車両挙動ファイルが暗号化されています。

 しかしBuild 660からはテレメトリのデータからタイヤのスリックカーブを描けるようになっています。

 現在Daralla DW12の車両特性を確認すべく、実走行でのデータ取りをしているところです。

 こちらが本日の実験走行から生成したスリップカーブ。

 実験に用いたコースのμ設定はやや低め。その影響をうけてスリップカーブのμも低めに出ています。

 しかしそれでも対静止時で4倍もの荷重がかかっても、軽く1.0を超えるμを保っているのは、さすがトップフォーミュラーのタイヤと言えます。



■2014年5月4日
▼連絡用メールアドレスの変更

 gooメール (無料版) のサービス終了に伴い、本ブログの連絡先メールアドレスが変更になりました。

 (旧) virtual_motorsports_mucho
@mail.goo.ne.jp
 (新) virtual_motorsports_mucho
@yahoo.com
 (@マークより前は以前と変わりませんが、それより後が米国ヤフーとなっています)

 皆さまから頂戴したメールはブログ運営の参考とさせて頂きます。
 なおModのインストール方法といった個別のご質問には直接お返事できないこともあります。何卒ご了承下さいませ。


▼更新告知用のtwitterアカウント

 ブログ上でお知らせするのは初めてとなりますが、当ブログには更新告知用のtwitterアカウントがあります。

 https://twitter.com/VirtualMS_JPN

 なおリンク切れや誤記の修正といった新規性の低い更新については、上記アカウントでの更新告知は行っていません。
 タイムライン上のノイズを少しでも減らすための処置です。


■2013年7月15日
▼PCにも熱中症対策を

 ここ1~2週間、観測記録を更新するような猛暑が続いています。

 そうした環境においては、人間が熱中症にかからないよう対策をとることが何より大事です。

 ただし追加しますと、それらの対策をとった上で時間的・精神的に余裕があるようでしたら、PCの熱対策も行っておくと、のちのち無用な出費 (と手間) を抑えられる可能性が高まります。

 かくいう私も、ここしばらくというもの、この暑さが原因でクラッシュした (他人の所有物である) PC達のフォローで手一杯という状況が続いておりました。



 私個人の経験からの認識でしかありませんが、気温が高い環境で作動させているPCは、そうでないPCに比べて、HDD・マザーボード・電源にトラブルが発生し易いように思えます。


<冷暖房管理の建屋でのPC運用>
 かつて私が1フロア100台弱の一般課員が利用するPCの管理を担当していたときの話です。期間は5年程度。

 HDDがクラッシュした・電源が入らない等のハード面でのトラブルを抱えるPCこそ出てくるものの、その手のトラブル発生に季節的な偏りは無かったと記憶しています。

 その建屋は空調完備で1年中ほぼ同じ温度に保たれていました。


<一般家屋でのPC運用>
 同時期、私自身が所有していたPCや (同じく面倒をみていた) 家族や友人・知人のPCを振り返ってみると、ハード面でのトラブルが生じるのは夏の初めから秋口にかけてが圧倒的に多かったのです。

 それらのPCはいずれも気温の変動幅が大きい環境で作動していました。



 期間が同じ5年とはいえ、サンプル数が100台と10台では、この比較にどれだけ意味があるのかは分かりません。

 ただ私には (購入時期もメーカーもばらばらの) 所有HDD全6台中4台が、ひと夏でクラッシュした経験があります。
 それ以来、夏のHDD温度には気を配るようになりました。



<夏のHDD冷却対策>
 具体的には以下の対策をとっています。

(1) PC内部のホコリはこまめに除去する
 PC内部に付着したホコリは様々なマイナスをもたらします。

 パーツに付着したホコリが毛布の役割を果たすことで、パーツの温度上昇の原因となります。

 また付着場所と量によっては、CPUやGPU付属ファンの回転を妨げてしまい、致命的な結果になりかねません。

 (本記事冒頭で触れたPCのうち1台は、GPU付属のファンがホコリで回転できない状態のまま作動させられていました。
 その結果GPUの温度が異常上昇、CPUにまでダメージを与えてしまったようです)


(2) HDDを稼動させる際は、HDDの温度が40度を超えないよう、ツールで監視する

 ツールの例:CrystalDiskInfo

 特に内臓HDDは熱がこもり易いので注意が必要です。

 なお40度という数字は、冬場における稼動温度との差が小さくなるようにと自分で設定したものです。
 それ以外に根拠となるデータがあるわけではありません。

 (ちなみにHDD寿命と動作環境についてはGoogleから論文が出ています。興味のある方はこちらをどうぞ。)


(3) PCのサイドカバーを外してサーキュレーター強制冷却する
 自作PCにおける冷却問題はそれ単体で奥深いテーマとなっています。
 CPUの水冷キットをはじめとして、PCケース内部のエアの流れを意識しつつファンレス化など、様々なアイテムや手法が用意されています。

 しかし「手間隙かけずにとりあえず冷やしたい」という場合は、PCのサイドカバーを外してサーキュレーターで送風する、この手法が一番でしょう。

 マイナス面としては、PC内部にホコリがつき易い・サーキュレーターの稼動音がうるさい、という点が挙げられます。


(4) サーキュレーターで冷却能力が不足するなら部屋備え付けのクーラーも利用する



 こうした対策をとった甲斐あってか、先のクラッシュから10年以上経ちますが、内臓と外付けで合計14台 (途中で買い足した個体を含む) の所有全HDDについて、ただの1度のクラッシュも経験せずに済んでいます。

 その副産物としてではありますが、PCのハードまわりも、電源・マザーボード・CD-Rドライブがそれぞれ1つ駄目になった以外は、トラブルは無しです。



 普通にPCを利用しているのであれば、上の例ほど神経質になる必要は無いかもしれません。

 ただ、夏になると度々PCのトラブルに見舞われて困っている、もしそうした状況にあるのであれば、私がとっている手法を参考にしてみて下さい。




■2013年5月24日
▼ISI公式の動きに対応したブログ構成の変更

今月末6月末ベータ版rFactor 2の初年度テスターに与えられていた、オンライン無料のボーナス期間が終了します。

ISI公式はそれを意識してか、今月末で一通りの区切りがつくようなペースで、rFactor 2用ISI純正Modの紹介ページや、Modそのものの整理や更新を行なっているようです。

その一例が以前に紹介したModバージョン名のナンバリング規則変更です。


当ブログでもそうした動きに対応すべく、2週間ほど前から、いくつか作業を行なっています。

分かり易い例を挙げると、本ブログの左カラムにある<関連キーワード>欄にrFactor 2用 ISI純正コンテンツを新設しました。


▼新規にrFactor 2を始める人向けへのオススメの1本

また (ISIが初期に宣伝していた新機能と、それら機能の実装具合という観点を無視すれば) Build 218のrFactor 2本体とv1.4x系のISI純正Modの組み合せにより、名実ともにベータ版を脱するところまで来た、というのが私の認識です。

 一部のISI純正Modで見られるような異常に重いコースさえ避ければ、全般的な動作は重めではあるものの、ごく普通のPCレースシムとして楽しめます。

 初期のベータ版の惨状を知ってrFactor 2を見送っていた人たちの中にも、新たにゲーム用PCを購入するといったキッカケで、rFactor 2を始める方が出てくるかもしれません。

そこで、そうした人たち向けにオススメの1本ということで、Corvette C6.R GT2をチョイスし、車両シムとして楽しむのに最低限必要な情報を、以下の2つの記事にまとめてみました。

[rFactor2][ISI純正Mod] Chevrolet Corvette C6.R GT2 v1.41の紹介

[rFactor2] Corvette C6.R GT2用セッティング & ドライビングの参考資料


▼毎度おなじみの取りこぼし

一連の作業の跳ね返りとして、GT6やrFactor 2 Build 218を始めとした幾つものニュースを、未だに取り上げることが出来ずにいます。

それらの重要ニュースについては、追ってフォローしていく予定です。



■2013年4月22日
▼ベータ版rFactor 2との表記について

表題の件について質問を頂きましたのでフォローしておきますと、本ブログでは (少なくとも) 2013年5月末6月末まではベータ版として扱う予定です。

ISI公式フォーラムでは、2013年1月初旬に (直接的なアナウンスは無しで) なし崩し的に呼称からベータを外す方策がとられています。その結果ISIのTimと一部ユーザーの間でひと悶着おきています。

大人の事情により、ISIがそうした方策を採らざるを得なくなったのは理解できます。

しかし商品としての実態が伴なわないまま、ベータ版との呼称を外すのは、潜在的なユーザー層 (特に言語の壁がある日本の人たち) に、誤解を招く危険があります。

そうした理由により、少なくとも (ベータ版のオンライン無料のボーナス期間が続く) 2013年5月末6月末までは、本ブログにおいてベータ版との表記を続ける予定でいます。

この辺の話については、ベータ版との表記を外す際に、もう少し詳しく触れるつもりです。



・当スペースの過去コメントはこちら


・[連絡先]:
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[rFactor] NSuka (鳴門スカイライン) v1.71の紹介 (追記:ワインディング・一般道路・高速道路が混在する驚愕のレイアウト) 


  旧ミニで走る鳴門スカイライン

  途中に対向車が現れている点に注目。
  丁寧に作り込まれたコースも手伝って、週末の早朝に人気の走りスポットを走っているかのような感覚が味わえる。

  上記映像のプレイでは、舞台が日本国内のワインディングということで、敢えて右ハンドルの車両を選び、制限速度以外の規制は遵守。現実の鳴門スカイラインを走っているつもりでステアリングコントローラを握っている。



■はじめに
  rFactor用Mod・NSuka v1.0が、日本のMod職人・Takach氏からリリースされた。
  (Takach氏の個人サイト)
  本Modが扱っているのは、徳島県の鳴門スカイライン。風光明媚なドライブコースとしてはもちろん、走りのスポットとしても人気が高い。

  同スポットに通う現役ライダーでもあるTakach氏はこう考えた。
  「rFactor上で走ることができれば、冬のシーズンオフや雨の日にも退屈しないんじゃないだろうか。」

  かくしてBTB (Bob's Track Builder) を用いたコースの作成が2009年11月にスタートする。

  鳴門スカイラインの名は知らなくとも、以下の動画を観た記憶があるというrFactorプレイヤーは少なくないはずだ。
  ・NスカをrFactorで走ってみる (2009年12月27日) @ ニコニコ動画
  ・NスカをrFactorで走ってみる2 (2010年03月19日) @ ニコニコ動画

  2010年9月にベータ版のv0.7がリリース、その後v0.8・v0.9とバージョンアップを重ね、「フルモデルチェンジといってもいいくらい (Takach氏談)」の改良が加えられたのが、今回リリースされたv1.0となる。

  コースが丁寧に作りこまれているのはもちろん、対向車が存在する (後述) という緊張感も手伝って、現実のワインディングを走っているかのような没入感を本作品では味わえる。
(2012年7月29日)


■更新履歴
[2012年8月27日]
・v1.02がリリースされた。
[2013年9月9日]
・v1.10がリリースされた。
  より現実に近づけるべくコース幅が狭くされ、コース表面を構成するメッシュは微細化される等、徹底的なオーバーホールを受けている。
  バージョン呼称でこそv1.02からv1.10への進化だが、実質的には新作といえるほどのバージョンアップ内容になっている。
[2014年10月12日]
・v1.70 Fullおよびv1.71 Update Patchがそれぞれリリースされた。
  v1.70では鳴戸スカイラインにつながる一般公道が新たに収録されている。
  新規に収録されたのは国道11号線バイパス~神戸淡路鳴戸自動車道 (高速道路) ~県道11号線。追加分だけでも単体Modとして成立するボリュームだ。
[2015年1月21日]
・本作品の特徴にv1.70関連項目を追記した。



■鳴門スカイラインとは
[概要]
  徳島県の県道183号にかつて存在した有料道路の名称。
  全長11kmの県道183号のうち鳴門スカイラインが8kmを占めていたため、1996年に同スカイラインが無料化された後も、県道183号線の愛称として「鳴門スカイライン」が用いられている。

  その素晴らしい眺望からドライブコースとして人気が高い。
  また数多くのコーナーがあるため、走りのスポットとしても利用されている。


[所在地]
鳴門スカイライン 所在地


[レイアウト]
<鳴門スカイライン単体>
鳴門スカイライン レイアウト

<同スカイライン周辺の公道>
  v1.70で新たに追加されたレイアウト。
  鳴門スカイラインを含む長大な一般公道が走行可能となっている。
鳴門スカイライン v1.7 Endurance Layout




■本作品の特徴
[対向車の存在により深まる没入感]
  実在するワインディングの再現性ばかりに注意がいってしまいがちだが、本作品最大の特徴は「コース上に対向車が存在する」という点にある。

  rFactorをはじめとしたgMotor系レースシム用には、いくつもの公道コースが用意されている。

  ただしそれらは何れも閉鎖された公道となっている。
  映像的に対向車線があったとしても、プレイ中に対向車が現れることは無い。

  市街地レースやラリーのSS等、公道を全開走行するモータースポーツでは、公道の占有許可をとって一般車の通行を締め出すのが常識となっている。
  それゆえレースシムの公道コースに対向車が登場しないのは当然といえる。




  とはいえ、現実の走りスポットの代用品としてレースシムを捉えた場合、時には対向車がいてくれた方が、より現実に近い感覚を味わえるのも事実だ。

  無線機を利用した自主封鎖が効く山奥のコースはともかく、メジャーな走りスポットで対向車を完全に無視するのは不可能に近い。
  現実の走りスポットでは、自車の挙動と同じく、対向車に対しても注意をさく必要があるのだ。

  本作品ではそうしたドライバー / ライダーの意識をレースシム上でも味わうことができる。
  丁寧に作り込まれたコースと相まって、プレイ時の没入感はかなりのものがある
  緊張を強いられるタイトターンが続く登りセクションのあと、長い下りストレートに入った時などは (現実と同様に) 思わず安堵の溜息がもれてしまうほどだ。


[現地取材によるオリジナルデータ]
  コースそのものも、非常に細かいところまで手が入っている。
  現地取材を元に作成したと思われるオブジェクトやテクスチャーが大量に投入されており、ひと目で日本国内のワインディングとわかる仕上りになっている。

  またカーブミラーや道路標識・路面のペイントについても、実物の設置場所を再現しているのか、コースの先を読むのに利用できる。

  実車でロングツーリングに出た際、見知らぬ土地でワインディングに出くわすことがある。
  そうした場合は、カーブミラーや道路標識・路面のペイントといったアイテムを手掛かりに、コースレイアウトを先読みしていくことになる。

  本作品では実車での先読みテクニックがそのまま使える。
  初見プレイでも、赤切符を喰らうような速度違反を犯さなければ、ノークラッシュで走り切れるはずだ。


[ロングコースゆえ避けられないマイナス箇所も]
※v1.02以前のみ該当
  v1.10へのバージョンアップ時に、路面表面を構成するポリゴンメッシュの微細化が行われている。
  そのため本項で述べられている内容は、v1.10以降には当てはまらない。

  唯一といっていいマイナス箇所は (ステアリングコントローラーのFFBを通じて感じ取れる) 路面の表情がやや寂しい点。

  スピードが乗るセクションはともかく、速度が落ちるタイトなセクションだと、そうした傾向が気になってしまう。

  ただしこれは無い物ねだりに近い。

  ヤビツ峠のように数コーナーだけを扱うなら、コーナー1ヵ所に割く路面表面のポリゴンメッシュ数を大きくとることも可能だ。
  そうした状態でポリゴンメッシュを細かく編集すれば、低速度域でも表情が豊かな路面表面を生成することができる。

  しかし本作品は全長11kmにも及ぶロングコースだ。
  BTBやrFactorで扱えるポリゴン数には上限があるため、ヤビツ峠のような作りをしていては、鳴門スカイラインの全長をカバーすることはできない。

  鳴門スカイライン全線を一気に走り抜けられるメリットを考えれば、ごく一部の箇所において、FFBから感じ取れる路面の表情が寂しいことなど、無視できるマイナス箇所でしかない。



[ワインディング・一般道路・高速道路が混在する驚愕のレイアウト]
<v1.70での追加アイテム>

v1.70のプレイ動画
  国道11号線:27秒~
  神戸淡路鳴戸自動車道 - 鳴戸IC:2分15秒~
  県道11号線:5分13秒~

  v1.70では新たに一般道道および高速道路が収録された。具体的には、国道11号・神戸淡路鳴戸自動車道・県道11号の3路線。

  これにより、鳴戸スカイラインの終点から、一般道路と高速道路を経由して、ふたたび鳴戸スカイラインの始点に戻ってくるという全長23kmにも及ぶループ路が成立することとなった。


<他ジャンルであれば珍しくはないレイアウト>
  性格が大きく異なる複数のコースからなる長距離レイアウトを、一気に走り抜ける。
  オープンワールドを舞台としたレースゲーム / アクションゲームであれば、そうした楽しみ方が可能なタイトルは、そう珍しくはない。
  しかしレースシムに限定すると話が変わってくる。

    GTA V Grand Theft Auto V グランド・セフト・オート 5 日本語版
GTA (グランド・セフト・オート) 5
PC版 / PS3版 / Xbox360版
      THE CREW ザ クルー 日本語版
The Crew (日本語版)


<車輌シミュレーターで利用可能なコース用データの特徴>
  車輌の挙動を物理シミュレーションだけを用いて描き出し、さらに強い非線形性が現れる限界領域の車輌挙動までも再現できる (と一般に受け止められている) タイトルの場合、公式コンテンツのコース用データの多くが、クローズド・サーキットを扱ったもので占められている。

  公道を扱ったコース用データも、熱心な有志の手により製作されてはいる。

  しかしクローズド・サーキットよりも遥かに複雑なレイアウトやコース脇のオブジェクト群の多種多様さゆえ、同じ長さのレイアウトであれば、公道を扱ったコース用データの方が、より多くの工数を要するのが一般的だ。

  そうした事情があるため、峠道であれば始点から終点まで、街中なら臨時サーキットを模したループ状のレイアウト等、なるべく短く区切れるレイアウトが採用されることになる。


<非商業タイトルでこその怪物作品>
  こうした背景を踏まえると、本Modがv1.70で至った領域が、いかに尋常ならざるものかがよく分かる。

  鳴戸スカイラインの始点から終点まで作り込むだけでも大変な作業だというのに、コースの性格が大きく異なる一般道と高速道路までも収録して、1周23kmの巨大レイアウトを完成させた。
  作成は足掛け5年にも及ぶ。

  扱っているロケーションといい、商業タイトルではまず成立しない大変な力作だ。


<現役ランナーならではのポイントを抑えたコース作り>
  新規に収録されたセクションにおいても、Takach氏のこだわりのMod作りは、コースの随所で見ることができる。

  現実の公道をそれなりのペースで走る際、コース形状を瞬時に把握するために、ドライバーによって利用される各種の目標物が、本Modでもしっかりと配置されている。

  具体的には、センターラインや路側帯といった道路標示、道路脇のガードレールや街路灯・電柱、遠方の山々の稜線、交差点近くで方面や方向を予告してくれる案内標識、信号などがそうだ。

  個々のオブジェクトがきっちり作りこまれているのはもちろん、配置されている場所によって信号機の点灯状態を複数用意するという拘りよう。

  こうした拘りのオブジェクト群のおかげで、現実の公道をそれなりのペースで走るときに覚える高揚感や恐怖感といったものを、プレイヤーは本Modでも感じとることができる。




■変更点
[v1.01]
・FPS向上を目的としたコースデータの最適化。
・朝 & 夕方の空のテクスチャデータを変更。
・Uターン箇所でのクラッシュ率低減を目的としたAIW修正。
※詳細についてはTakach氏のサイトのv1.01リリースノートを参照
[v1.02]
・EastおよびWestレイアウト選択時における、周回カウントの安定化を目的とした、AIWの修正。
※詳細についてはTakach氏のサイトのv1.02リリースノートを参照
[v1.10]
・路面表面を構成するポリゴンメッシュのサイズを微細化した。従来は5m単位だったのを、今回は2m単位としている。
・現実により近いレイアウト設定とすべく、コース幅を狭小化した。
・現実において片勾配に作られているコーナーは、rFactor上でも片勾配となるよう、路面の断面形状を設定し直した。
・Uターン箇所のサイズを見直すことで、よりスムーズにプレイできるようにした。
・路面表面テクスチャの改良を行った。
・コース脇オブジェクトに改良を加えた。
※詳細についてはTakach氏のサイトのv1.10リリースノートを参照
[v1.70]
・以下のレイアウトを新たに収録した。
    - Endurance
    - InnerLoop
    - OuterLoop
・既存レイアウトのFullCourseに調整を加えた。
・グラフィックを改良した。
※詳細についてはTakach氏のサイトのv1.70リリースノートを参照
[v1.71]
・コース脇の街路樹について。一部オブジェクトの当たり判定に不具合があった。その不具合に修正を加えた。


■インストールおよびプレイ時の注意事項
[v1.0]
<インストール>
・旧バージョンがインストールされている場合は、コースデータ・*.hatファイルともに削除しておく必要がある。
・ダウンロードした圧縮ファイルを解凍すると、\Nsuka_1.00\Nsuka\ (複数のフォルダ & ファイル) が生成される。
  本作品をインストールする際は\Nsuka以下をrFactorの\Locationsにコピーする。
<プレイ>
・PCの環境によってはコース読み込み時にrFactorがクラッシュする。その場合Shadowsの設定を下げることで、クラッシュを回避できる可能性がある。
・AI車の走行路が非常に特殊な作りとなっているため、AI車が頻繁にクラッシュする。
  特に次のタイミングでのクラッシュが多い。「ピットからコースに出る」「折り返し地点でUターンする」
  クラッシュしてボンネットやバンパーを失ったAI車が対向車として登場すると、せっかくの没入感が台無しになってしまう。
  Damage Multipleを0%に設定すれば、そうした事態を避けることが可能。

[v1.70]
<PC>
・本Modは非常に重いデータからなっている。
  そのため描画設定を最高にしたまま、快適にプレイするには、最低でも以下のスペックを有するPCが必要となる。
    - CPU = インテル Core2Duoおよびfullprocの適用
    - RAM = 4GB搭載および4GBパッチの適用
    - グラフィック = GTX460 (1920x1080) あるいは GTX670 (5760x1080)
・要求スペックに満たないPCで本Modをプレイしようとすると、コース読み込み時にそのままrFactorがクラッシュしたり、FPSが極端に低くなる、といった不具合症状が出る。
<インストール>
・旧バージョンがインストールされている場合は、コースデータ・*.hatファイルともに削除しておく必要がある。
・ダウンロードした圧縮ファイルを解凍すると、\Nsuka_1.70\Nsuka\ (複数のフォルダ & ファイル) が生成される。
  本作品をインストールする際は\Nsuka以下をrFactorの\Locationsにコピーする。
<プレイ>
・Flag Ruleの設定によっては、対向車線へのはみ出しが原因で、Fullcourse Yellow CautionやBlack Flagを受けることがある。そうした事態を回避するには、Flag Ruleを緩く設定し直す。
・影がチラつく場合は、こちらのTipsを適用することで、チラつきを回避できる可能性がある。

[v1.71]
・v1.70をインストール後、本パッチのデータを上書きコピーする。




■ダウンロード
NSuka v1.0 by Takach @ Takach.net
NSuka v1.02 by Takach @ Takach.net
NSuka v1.10 by Takach @ Takach.net
NSuka v1.70 by Takach @ Takach.net
NSuka v1.70 hat file @ Takach.net
NSuka v1.71 Update Patch by Takach @ Takach.net




▼関連キーワード
      コースMod (峠 & ストリート)
      rFactor 1

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      ・栃木県
         [rFactor] Otsubaki
      ・埼玉県
         [rFactor1/AC] 正丸峠 (Shoumaru Touge)
      ・神奈川県
         [rFactor] ヤビツ峠 (Yabitsu Touge)
         [rFactor] ヤビツ峠 菜の花台 (Nanohanadai)
      ・徳島県
         [rFactor] 鳴門スカイライン (NSuka)
      ・(不明)
         [rFactor] 電波塔 (Radio Tower)
      ・日本をモチーフとした架空スポット
         [rFactor] 春ヶ原峠 (Harugahara Touge)
         [rFactor] 長尾峠 (Nagao Touge)
      ・オーストラリア
         [rFactor] Foster Boolarra (フォスター・ブーララ) Road
      ・アメリカ合衆国
         [rFactor] Tail of The Dragon (US国道129号)
      ・フランス
         [rFactor] Peyregrosse (ペルグロス)
      ・ルーマニア
         [rFactor1/2/AC] Transfagarasan (トランスファガラシャン)
   [ミニサーキット]
      ・福島県
         [rFactor] エビスサーキット東コース (Ebisu Circuit East)
         [rFactor] エビス峠コース (Ebisu Circuit Touge)
      ・群馬県
         [rFactor] 群馬サイクルスポーツセンター (Gunsai Touge)
      ・新潟県
         [rFactor] 日本海間瀬サーキット (Maze Circuit)
      ・岡山県
         [rFactor] 備北ハイランドサーキット (Bihoku Highland)
      ・広島県
         (2012/10/27) 野呂山スピードパーク
      ・(架空)
         [rFactor] Complex String 2012
         [rFactor] Serpentine Touge
   [公道サーキット]
      ・イタリア
         [rFactor1/2/AC] Targa Florio (タルガ・フローリオ)
         タルガ・フローリオのフルラップ36分プレイ動画
      ・セルビア
         [rFactor] Usce (ウーシェ) 公道サーキット
      ・(架空)
         [rFactor] London

rFactor 1
    [Tips / 小技]
      [rFactor1][Tips] 影のチラつきを抑える
      [rFactor1][Tips] 最大利用メモリを4GBに拡張する (4GBパッチ)
    [Plugin]
      [rFactor] RealFeel Pluginの紹介
      [rFactor] The Grinding Tranny (ギア鳴き) Modの紹介
    [ソフトウェアの設定]
      (2011/12/11) ソフト設定の自由さの裏に潜む難しさ
      (2011/12/11) ステアリングレシオ設定の厄介さ
    [車輌挙動]
      (2011/11/25) 車両挙動作成からみたGT5とrFactor
      (2011/11/10) ユーザー自ら車両挙動を設定する際のrFactorとGT5の違い
    [物理エンジンの仕様]
      rFactor 1のタイヤモデル
      シャシ構成パーツの変形についてrFactor 1とrFactor 2の比較表
    [路面の再現]
      (2013/2/26) rFactor 1でのランブルストリップスの再現
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