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■2017年2月5日

▼車両Mod紹介記事のフォーマット

 rFactor 2用車両Mod・Nissan R35 GT-R GT500の紹介記事がひとまず完成しました。

(1) Mod本体の紹介
(2) セッティング集
(3) ドライビングの参考資料

 (1) では、Mod本体についての基本的な解説や史実で用いられたコースModの紹介を行っています。
 (2) と (3) ではプレイヤーがドライバー役に専念できるようエンジニアリングまわりの情報を載せています。

 ちょうど4年前に本コーナーで述べた構想が、Z34 GT4 その1Z34 GT4 その2C6.R GT2といった試行錯誤を経て、ようやく形になったわけです。

 車両Modについては、Assetto Corsaをはじめとした他プラットフォームにおいても、このフォーマットで記事を作成していく予定です。

 ただしドライビングの組み立てに影響が出るデフォルメが入っている作品については、(1) のみとなります。

 これは、現実世界の定石を下手に適用してセッティングを弄り回すよりは、セッティングはデフォルトのまま、作り手の意図した操作に従う方が、その作品本来の魅力を味わえるとの考えによります。



■2015年6月24日

▼F1開催コースModのコースリスト (暫定版) が完成

 サーキット予習シリーズのうちF1開催コースMod (含む非タイトル戦) のコースリスト作成が、ようやく完了しました。

 1950年から2015年現在まで、F1が開催されたコースのうち、rFactor・rFactor 2・GT Legends・Assetto CorsaのいずれかにModが存在するものは、コースリストのみの記事という形で暫定的にアップしてあります。

 タイトル戦については、時代によるレイアウト違いを含めれば、ほぼ全てのコースがModとして存在しています。

 唯一の例外は、1958年モロッコGPの舞台となったAin-Diabです。同コースのModは、今のところ、筆者のリサーチでは存在が確認できていません。

 非タイトル戦については、33コースの存在が確認できていません。

 ただしそのうち2コースについては、少なくともF1C用としては公開されています。
 今後のリサーチの進展次第では、さらに空席が埋まる可能性があります。

 現代F1で知名度が高いコースはまだしも、1950年代の非タイトル戦でのみ用いられたマイナーなコースですら、結構な割合でMod化されていることに驚かされます。

 先のリストは、世界各地のMod職人たちが、長年に渡り、コース作成に注いできた情熱の結晶そのものです。



▼モータースポーツ史への興味に基づくコースMod作り

 そうした性格を持つリストゆえ、眺めていると様々なことに気付かされます。

 一例を挙げると、ドイツのMod職人・f1-edition。

 彼の名前は、ドイツにおける非タイトル戦コースの作者として、先のリストにたびたび登場します。

 彼が取り組んでいるのは、1950年代の旧東ドイツの公道サーキットという、日本では存在を知る人すら少ないマイナーなテーマ。

 F1開催コースという縛りを無くすと、f1-editionの興味の対象がよりはっきりとします。
 - ファイル検索:作者 = f1-edition @ NoGrip

 1950年代から1960年代にかけてドイツに存在した公道サーキットを、彼は数多く手掛けているのです。

 サーキット (あるいはモータースポーツ) の歴史という観点から、コースMod作りに取り組んでいるという点において、日本のBTBerであるSoramame氏と同じタイプの職人といえます。

 こうした気付きも、新たな切り口での紹介記事という形で、今後の記事作成に活かしたいと考えています。



▼通常運行に復帰

 rFactor 2本来の機能を発揮する作りになっているコースModの紹介。それを主目的として、コースリストを一気に作成してきました。

 2015年6月24日現在、F1開催コース以外では若干の積み残しがあるものの、全体としてみれば、当該Modのリストアップはほぼ完了という状態です。

 効率的に作業を進めるために、記事作成のための全持ち時間を、コースリスト作成に投入する生活を、ここ数ヶ月間続けてきました。

 とりあえず最低限の目標は達成できましたので、そろそろ通常運行に戻そうと思います。



■2015年4月4日

▼コースMod紹介記事の運用方針について

 2011年半ばから、リアルのコース紹介とあわせてModの紹介記事を作成してきました。

 完成した記事の例としてはスパ・フランコルシャンホッケンハイムなどが挙げられます。

 それらの完成形を目指すという基本方針は、今後も変わりません。

 ただしrFactor 2用Modが公開されているスポットについては、コースリストだけを先行して作成することにしました。

 これはrFactor 2用コースModの特殊性によるものです。(詳しくは後述)

 rFactor 2本来の機能を発揮する作りになっている。そう確認できたものから順番に記事化しています。

 サーキット予習シリーズの記事で、コースリストのみの記載となっているものには、そうした背景があります。



▼基本部分の確認を要するrFactor 2用コースMod

 rFactor 2を車輌シミュレータとして利用する際、動作負荷が高いソフトをわざわざ走らせるからには、以下の2機能はきちんと作動してほしいところです。
 (1) フラクタルを用いたコース表面の物理的な凹凸の再現
 (2) コース表面に加えられた荷重や降雨といった自然環境により、動的に変化する路面状況

 またグラフィックの美しさを売りにしたソフトでは無いとはいえ、コースのオブジェクトが大量に消失した状態では、没入感が台無しとなってしまいます。
 Build 770 (2014年7月2日リリース) より前に作成されたコースModでは、そうした事態がおきる可能性があります。
 (3) コースのオブジェクトが正常に表示される
 つまりこの項目も確認が必要となります。


 実在レイアウトの再現性やコース脇オブジェクトの作り込み度合い。
 rFactor 1をはじめとした一般のレースシム用コースModではそうした要素に注目があつまります。

 しかしrFactor 2の場合は、もっと基本的な部分の確認が必要になるわけです。



▼一般プレイヤーにはややハードルが高いチェック作業

 実際のチェック作業ですが、前述の (1) と (2) については、当該コースModをrFactor 2のMod開発者モードか外部の3Dグラフィックツールに読み込ませて、メッシュ分割の様子やマテリアル設定等を確認することになります。

 Modをダウンロードして、実プレイより前に、まずデータの中身を確認するのが当たり前となっているMod作成者にとっては、それほど大した作業ではありません。

 ただそうした事柄に馴染みのない一般のプレイヤーにとっては、ややハードルが高く感じられる作業でしょう。



▼実プレイで使えるデータを優先

 筆者自身は、Modを入手すると、とりあえずデータの中身を確認するのが習慣となっています。
 これはrFactor 2のコースModについても同様です。

 記事の書き手としては、リアルのコース紹介も併せて行なうところに面白みを感じています。
 しかしスパ・フランコルシャンやホッケンハイムの紹介記事のような完成状態にもっていくまでには、それなりの工数を要します。

 いつになるのか分からない紹介記事の完成を待つより、チェック済みのコースModを含んだリストをとりあえず公開してしまった方が、より多くの人にとってプラスになるであろうと判断しました。



▼未完成の記事ゆえ過去記事の修正と同じ扱いに

 ただしサーキット予習シリーズの記事としては、未完成の状態にあることには変わりません。
 しかもコースリストに含まれるModは、rFactor 2用に限らず、リリースからそれなりに月日が経ったものがほとんどです。

 そういったコースリストのみの未完成記事には、新規性はありませんし、記事の内容を必要とする人の数もそれなりに限られることでしょう。

 ですので、リリース直後のModが含まれる場合を除き、コースリストのみのサーキット予習シリーズの記事は、新規のポストであっても、ブログのトップには来ないようにしています。またTwitterでの告知も行なっていません。

 これは過去の記事に対する新規性のない修正と同じ扱いです。



■2014年12月31日

▼私事

 月日が経つのは早いもので、2014年もあと1時間足らずで終わりとなります。

 2014年は私にとって大きな変化の年となりました。
 老親が2013年末に病で倒れ、その面倒をみることになったのです。

 当初はどうなることかと思いましたが、おかげさまで新たな生活を何とか軌道にのせることができ、無事に2015年を迎えられそうです。


▼大晦日での記事メンテ状況

 前述の状況ゆえ、2014年は例年以上に、記事に反映できていない積み残しアイテムが増えてしまいました。

 とりあえず実プレイで使えるデータを優先しようということで、サーキット予習シリーズのコースリストのメンテに着手、何とか年内に作業の大半を終えることができました。

▼サーキット予習のコースリスト全般を眺めて

 コースリストの大半が、rFactor 1用コースModで占められているのは、従来通りです。
 これまでに作成されたModの数や長年に渡って蓄積されてきたノウハウを考慮すると、こうした傾向はこれからも続くものと思われます。

 その一方でrFactor 2やAssetto Corsaといった新プラットフォームにも、まともにプレイできるコースModが増えてきています。


▼リストのメンテ作業からみる2014年のrFactor 2

 特にrFactor 2については、2014年の伸張振りに目を見張るものがあります。

 ベータ版リリースされた2012年から翌2013年にかけて、まともにプレイできないrFactor 1からの移植Modが数多く出回っていました。

 rFactor 2では、設定された路面粗さに応じて、コース表面の物理的な凹凸を、フラクタルを用いて、自動生成する機能があります。
 rFactor 1から路面メッシュを持ってきただけでは、その機能は上手く働きません。

 rFactor 2の新機能に合わせた路面メッシュの切り方や、RealRoadの実装といったノウハウが一般に広まり、リリースされたModのうちrFactor 2本来の動作が望めるModの割合が大幅に高くなったのが、2014年といえるでしょう。

 ただし車輌Modについては、自動車工学と車輌運動力学について十分な知識を持つトップクラスのModderが、ISIの協力を得た上で、ようやく (シミュレーターの名に値する) Modを作り出している状況です。

 車輌シミュレータとしてrFactor 2を捉えるのであれば、これが本来あるべき状況ともいえます。

 しかし (グラフィックやサウンドといった) 車輌のキャラクター性を楽しむためにrFactor 2をプレイしようとすると、車輌Modの少なさが大きな壁となって立ち塞がります。

 今後も車輌Modについてはそうした状況が続くであろうこと、またrFactor 1でそうした需要が満たされていたことを考えると、rFactor 2用コースModの数の増え方は、かつてのrFactor 1並というわけにはいかないでしょう。

 マイナーなコースに関しては、これからもrFactor 1頼みとなりそうです。


▼リストのメンテ作業からみる2014年のAssetto Corsa

 Assetto CorsaはrFactor 2とは対照的です。

 グラフィック描画用とは別に、コース表面の物理的形状を表すマップを持つAssetto Corsaですが、rFactor 1からのベタ移植であっても、とりあえずはプレイできる仕上がりになるようです。

 路面メッシュを一から切り直す必要があるrFactor 2への移植と比べると、Assetto Corsaへの移植性の高さは段違いといえます。

 グラフィックの美しさも手伝って、移植コースModの数の増え方は (車輌Modともども) 2014年で一番のプラットフォームでした。

 来年以降もこの勢いは続くことでしょう。

 rFactor 1からのコースMod移植に関して、敢えて難点を探すとすれば、物理的形状を表すマップを、ユーザーが全て自作しなければならない点です。

 Kunos純正コース並みの精度と密度を持つマップを、rFactor 1のコースModデータをベースにして、どのように生成するか。

 この課題について (現時点では) 話題にはなっていません。

 しかしAssetto Corsa用Modの成熟が進み、数値面でのリアルさにこだわった作品が出てくる頃になると、この問題が表面化するでしょう。
 (rFactor 1でも路面からの入力の単調さが問題とされました。)


▼2015年を迎えるにあたって

 公私ともに自動車漬けの人生を送ってきた私にとって、わずか15分の空き時間でも楽しめる車輌シミュレータは、心のオアシスとでもいうべき存在です。

 そんな私の嗜好を全面に押し出した当ブログゆえ、とうてい一般受けする内容には成り得ませんが、2015年もこれまで通りの方向で、地道に更新を続けていくつもりです。



■2014年6月1日
▼Daralla DW12のベースセットアップ配布

 Daralla DW12 (ロードコース仕様) の車両挙動設定ファイルの内容を確認したところ、競技用車両とは思えないほど安定方向に振られたサスペンションになっていました。

 前軸側のロール剛性配分の数値がきっちり55.0%となっていることから、ISIが意図してこの設定にしているのは間違いないでしょう。

 その一方でタイヤと空力の設定は車両シミュレータとして納得がいくものです。

 ISI公式フォーラムで繰り広げられている論争やISIの意図など、本Modに関して記事で取り上げたい事柄はいくつもありますが、本日はせっかくの休日。
 実プレイを楽しんで頂けるよう、ニュートラル方向に振ったベースセットアップ (ロード仕様) のsvmファイルを配布いたします。
 Neutral Setup for Dallara DW12

 デフォルト状態や追加配布された公式svmではアンダーが強すぎて走りを楽しめないという方は、ぜひこのsvmファイルを試してみて下さい。

 例によって計算から割り出したセットアップが元になっていますが、テストプレイでリアを振り出せる程度のコントロール性があることは確認しています。


■2014年5月28日
▼rFactor 2用Mod・Daralla DW12のデータ取り

 5月22日と24日に、それぞれISI純正Mod・Formula Renault 3.5 2014とDaralla DW12がリリースされました。

 残念なことに、どちらのModも車両挙動ファイルが暗号化されています。

 しかしBuild 660からはテレメトリのデータからタイヤのスリックカーブを描けるようになっています。

 現在Daralla DW12の車両特性を確認すべく、実走行でのデータ取りをしているところです。

 こちらが本日の実験走行から生成したスリップカーブ。

 実験に用いたコースのμ設定はやや低め。その影響をうけてスリップカーブのμも低めに出ています。

 しかしそれでも対静止時で4倍もの荷重がかかっても、軽く1.0を超えるμを保っているのは、さすがトップフォーミュラーのタイヤと言えます。



■2014年5月4日
▼連絡用メールアドレスの変更

 gooメール (無料版) のサービス終了に伴い、本ブログの連絡先メールアドレスが変更になりました。

 (旧) virtual_motorsports_mucho
@mail.goo.ne.jp
 (新) virtual_motorsports_mucho
@yahoo.com
 (@マークより前は以前と変わりませんが、それより後が米国ヤフーとなっています)

 皆さまから頂戴したメールはブログ運営の参考とさせて頂きます。
 なおModのインストール方法といった個別のご質問には直接お返事できないこともあります。何卒ご了承下さいませ。


▼更新告知用のtwitterアカウント

 ブログ上でお知らせするのは初めてとなりますが、当ブログには更新告知用のtwitterアカウントがあります。

 https://twitter.com/VirtualMS_JPN

 なおリンク切れや誤記の修正といった新規性の低い更新については、上記アカウントでの更新告知は行っていません。
 タイムライン上のノイズを少しでも減らすための処置です。



・当スペースの過去コメントはこちら


・[連絡先]:
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・[更新告知用twitterアカウント]:
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[サーキット予習] ホッケンハイム (Hockenheim) のコース & Mod紹介 (追記:rFactor2用Mod・Hockenheim-Ring v1.1 by Tommy78がリリース) 


  1978年F1ドイツGPにおいてTyrrell 008に搭載された車載カメラからの映像。ステアリングを握っているのは、この年にF1デビューを果たしたディディエ・ピローニ (Didier Pironi) 。

  ペースを上げた走行が見られるのは1分50秒から。
  ・1分56秒:ノルト・カーブ
  ・2分20秒:ジム・クラーク・シケイン
  ・2分43秒:オスト・カーブ (シケイン無し)
  ・3分02秒:シケイン2つ目
  ・3分23秒:アジップ
  ※映像のホッケンハイムは1978年当時のもの。それゆえオスト・カーブにはシケインが設けられていない (シケイン設置は1982年)。

  車載映像からも分かるように、ひたすら全開区間が続く超高速レイアウトとなっている。
  そうした状況に対応できるクルマ作りや、超高速域でのドライビングという観点からは、非常に魅力的なサーキットといえる。

  一方でショービジネスとしては、観客がレーシングカーを見られるのはスタジアム・セクションのみ、しかも1周の距離が長いため周回数が少ない (= 観客の前を通り過ぎる回数が少ない) という問題点を抱えていた。

  2002年の大改修において、スタジアム・セクション中心に作り変えられた背景には、ホッケンハイムが抱えるそうした問題点があった。


■はじめに
  サーキットのコースレイアウト予習シリーズ、今回はこの週末に2012年のF1ドイツGPが開催されるホッケンハイムリンク (Hockenheimring) を紹介しよう。


[F1ファンからみたホッケンハイム]
  ホッケンハイムといえば、F1ファンには1980年代から90年代にかけての超高速サーキットとして、あるいは2002年にティルケ・サーキット化した際の変化の激しさでよく知られている。

  F1のイベントが恒常的に開催されるようになったのは1970年代末からなので、そうした印象を持たれるのも当然といえる (F1初開催は1970年)。


[長い歴史を持つサーキット]
  ただしホッケンハイム自体は、F1が開催されるずっと前から存在している。
  同サーキットがオープンしたのは、第2次世界大戦勃発前の1932年。モナコ市街地コースニュルブルクリンク北コースの開設とほぼ同時期だ。

  オープン時期は近い上記3コースだが、レイアウトの変遷については対照的といえる。
  現在のモナコ市街地コースやニュルブルクリンク北コースからは、オープン当時のレイアウトを窺い知ることができる。

  それとは対照的なのがホッケンハイムだ。
  数度にわたってレイアウトに大きく手が加えられた結果、オープン当時とは完全に異なるサーキットへとその姿を変えた。
  変化の大きさでいえばシルバーストンをも超える変貌振りといえる。
(2012年7月19日)


■更新履歴
[2012年7月23日]
  rFactor用Mod・Hockenheimring 2012 by hsv45 & MarceLがリリースされた。
[2012年8月17日]
  rFactor用Mod・Hockenheim 2012 v1.1 by Flo-Flo-F1をコースリストに追加。
[2012年10月18日]
  rFactor 2用Mod・60s Hockenheim v0.85 by motorfxがリリースされた。
[2012年11月14日]
  rFactor用Mod・Hockenheimring 2012 v1.0 by WCPをコースリストに追加。
[2013年1月16日]
  rFactor用Mod・Hockenheimring 2012 v2.0 by WCPをコースリストに追加。
[2013年6月8日]
  rFactor用Mod・Hockenheim Classic 2001 Layout v1.0がWCP Seriesからリリースされた。本ModのベースはTTTTTが作成したHockenheim 2001。それに各種テクスチャのアップデートを加えたのが本作品となる。
[2014年4月24日]
  rFactor 2用Mod・Hockenheim-Ring v1.0がTommy78からリリースされた。
  特徴的なのは、最近のISI純正コースModと同様、コース表面にラバーが乗った状態のRealroadデータが同梱されている点だ。
  この配慮のおかげで、ユーザーが自前でラバーを載せたRealroadファイルを作成せずとも、インストールするだけでタイムアタックを行うことが可能となっている。
[2014年8月17日]
  rFactor用Mod・Hockenheim 2014 v1.0 by WCPがリリースされた。
[2014年10月21日]
  rFactor 2用Mod・Hockenheim 2014 v1.0 by RaceRfactorがリリースされた。
[2015年4月13日]
・rFactor用Mod・Hockenheim 1999 by WCPがリリースされている。
・AC用Mod・Hockenheimring 1988のバージョンが1.4へと上がった。
  作者はGTLやGTR2用コースModでお馴染みのDerDumeklemmer。彼は今年に入ってからAC向けにコースModをいくつもリリースしている。今回のHockenheimもそうした作品のうちの一つだ。
[2015年5月05日]
  rFactor 2用Mod・Hockenheim-Ring v1.1がTommy78からリリースされた。
  初回リリース版となるv1.0に対して、縁石の高さを低減・ドライおよびウェット路面の摩擦係数に対する微調整、という車輌挙動に影響が出る変更が加えられたほか、グラフィックやAIWまわりにも小修正が入っている。







■コースレイアウト
[レイアウトの変遷]
ホッケンハイム レイアウト変遷 Hockenheim Layout History

  オープンから現在までのレイアウトの変遷を辿ると、大きく分けて4つのレイアウトに分類することができる。


  1つ目は、1932年から1937年までの三角形レイアウト。
  コースの形状はもちろん、周回方向が反時計まわりという点でも、2012年現在のレイアウトとは大きく異なる。
  主にオートバイ用サーキットとして利用されていた。

  2つ目は、1938年から1965年までのオーバルレイアウト。
  ティルケサーキット化する前のホッケンハイムの基本形状がここで決まる。しかし周回方向は依然として反時計まわりのままだ。
  この時期もオートバイ用サーキットとしての性格が強い。

  3つ目は、1966年から2001年までの、スタジアムセクションを含むオーバルレイアウト。
  スタジアムセクション導入に伴なって、周回方向も時計まわりに変更されている。
  超高速サーキット時代のホッケンハイムといえば、この形状を思い浮かべるレースファンが多いだろう。F1世界選手権やドイツレーシングカー選手権 (DRM) をはじめとして、数多くの四輪車レースが開催されている。

  4つ目は、2002年から現在までのティルケサーキット化したレイアウト。
  2本のストレートとそれを結ぶオスト・コーナーがばっさりと削られ、替わりにテクニカルセクションが追加されている。


  これら4つのレイアウトのうち、レースシムでプレイする機会が多いのは、周回方向が時計まわりとなった、3つ目 (1966~2001年) と4つ目 (2002年~現在) の2レイアウトだ。




[1966 - 2001]
Hockenheim_Layout_1963-2001_s.png

<凡例>
青字:コーナーやセクションの通称
・(数字) と薄い赤で覆われた領域:識別項目


  それまでのコース敷地内にアウトバーンが通ることになり、変更を余儀なくされた結果、作られたのがこのレイアウトだ。

  アウトバーンが通過する箇所を従来レイアウトから外し、その替わりにAgip~Sachs~Sud~Nordと巡る、スタジアムセクションが追加された。
  コースの周回方向もそれまでの反時計まわりから時計まわりへと変更されている。


  四輪車レース用の超高速サーキットとして知られているホッケンハイムは、この時期のレイアウトだ。

  1970年に南北の両ストレートに、1982年にはオストカーブにそれぞれ減速用のシケインが設けられはした。
  安全性の要求がさらに厳しくなった1990年代には、それら3箇所のシケインに対して通過速度を下げるための変更が加えられている。

  しかし2001年の段階ですら、シケインに区切られる形で、1kmを優に超えるストレートが4本も存在している。

  この時期のホッケンハイムリンクは、度重なる改修にも関わらず、最後まで超高速サーキットとしての特徴を失うことはなかったといえる。




[2002 - 現在]
Hockenheim_Layout_2002-Current_s.png

  現代F1ではお馴染みのヘルマン・ティルケの手によって、全面的な見直しが行なわれたのがこのレイアウトだ。

  南北2本のストレートとそれをつなぐオスト・カーブはばっさりと削除され、その替わりにパラボリカ~ヘアピン~メルセデスへと辿るテクニカルセクションが追加されている。





■コースリスト
<反時計まわり / 1932 - 1965>
[1932 - 1937]
・該当なし
[1938 - 1965]
・該当なし


<時計まわり / ティルケサーキット化以前 / 1966 - 2001>
[1966 - 1969]
・識別項目
    (1)「ジム・クラーク」シケイン = 1st (シケイン無)
    (2)「アイルトン・セナ」シケイン = 1st (シケイン無)
    (3) オスト・シケイン = 1st (シケイン無)

・[rFactor] 60s79 Hockenheim v1.0 by motorfx @ MediaFire [17MB]
・[GTL] 60s79 Hockenheim v1.0 by motorfx @ NoGrip [16MB]
・[rFactor2] 60s Hockenheim v0.85 by motorfx @ NoGrip [44MB]


[1970 - 1981]
・識別項目
    (1)「ジム・クラーク」シケイン = 2st (シケイン有)
    (2)「アイルトン・セナ」シケイン = 2st (シケイン有)
    (3) オスト・シケイン = 1st (シケイン無)

・[rFactor] Hockenheim 1979 by GPC @ MediaFire [18MB]


[1982 - 1989]
・識別項目
    (1)「ジム・クラーク」シケイン = 2st (シケイン有)
    (2)「アイルトン・セナ」シケイン = 2st (シケイン有)
    (3) オスト・シケイン = 2st (シケイン有)

・[rFactor] Hockenheim 1988 v1.0 by carrera4 @ MediaFire [30MB]
・[GTL] Hockenheimring 1988 v2.0 by DerDumeklemmer @ NoGrip [32MB]
・[AC] Hockenheimring 1988 v1.41 by DerDumeklemmer @ NoGrip [27MB]


[1990 - 1991]
・識別項目
    (1)「ジム・クラーク」シケイン = 2st (シケイン有)
    (2)「アイルトン・セナ」シケイン = 2st (シケイン有)
    (3) オスト・シケイン = 3rd (シケイン有)

・[rFactor] Hockenheim 1990 by SRM @ MediaFire [50MB]


[1992 - 1993]
・識別項目
    (1)「ジム・クラーク」シケイン = 2st (シケイン有)
    (2)「アイルトン・セナ」シケイン = 2st (シケイン有)
    (3) オスト・シケイン = 4th (シケイン有)

・[rFactor] Hockenheim 1992 by F1SR @ MediaFire [49MB]
・[rFactor] Hockenheim 1993 by F1SR @ MediaFire [40MB]


[1994 - 2001]
・識別項目
    (1)「ジム・クラーク」シケイン = 3rd (シケイン有)
    (2)「アイルトン・セナ」シケイン = 3rd (シケイン有)
    (3) オスト・シケイン = 4th (シケイン有)

・[rFactor] Hockenheim 1994 v1.2 by F1SR @ MediaFire [50MB]
・[rFactor] Hockenheim 1998 v2.0 by GPTeam @ MediaFire [37MB]
・[rFactor] Hockenheim 1999 v1.0 by Damon @ MediaFire [34MB]
・[rFactor] Hockenheim 1999 by WCP @ WCP-Series [63MB]
・[rFactor] Hockenheim 2001 v1.1 by TTTTT @ MediaFire [16MB]
・[rFactor] Hockenheim 2001 v1.0 by WCP @ Uploaded [27MB]
・[AC] Hockenheim 2001 v0.6 by F1Ligue @ RD [11MB]



<時計まわり / ティルケサーキット化以後 / 2002 - 現在>
[2002 - 現在]
・[rFactor] Hockenheim 2004 v1.2 by delphi82 @ MediaFire [31MB]
・[rFactor] Hockenheim 2004 v2.1 by Ricardo Rey @ MediaFire [37MB]
・[rFactor] Hockenheim 2006 v1.0 by chris @ MediaFire [32MB]
[F1 2010] Hockenheim 2010 by Codemasters
・[rFactor] Hockenheim 2010 by LMT @ MediaFire [35MB]
・[rFactor] Hockenheim 2010 v1.2 by MASS1L1A @ RapidShare [126MB]
・[rFactor] Hockenheim 2010 v1.2 by MASS1L1A @ MediaFire [126MB]
・[rFactor] Hockenheimring 2012 by hsv45 & MarceL @ MF [60MB]
・[rFactor] Hockenheimring 2012 by hsv45 Update Patch @ MF
・[rFactor] Hockenheim 2012 v1.0 by Flo-Flo-F1 @ MediaFire [49MB]
・[rFactor] Hockenheim 2012 v1.1 Update Patch @ MediaFire
・[rFactor] Hockenheim 2012 v2.0 by WCP @ WCPSeries [54MB]
・[rFactor] Hockenheim 2012 v2.0 by WCP @ MediaFire [54MB]
・[rFactor2] Hockenheim-Ring v1.0 by Tommy78 @ MediaFire [256MB]
・[rFactor2] Hockenheim-Ring v1.1 by Tommy78 @ Mega [263MB]
・[rFactor] Hockenheim 2014 v1.0 by WCP @ WCP-Series [84MB]
・[rFactor] Hockenheim 2014 Final by WCP @ MediaFire [116MB]
・[rFactor2] Hockenheim 2014 v1.0 by RaceRfactor @ RD [237MB]
・[AC] Hockenheim v1.0 by ACUnderGround @ MediaFire [82MB]



▼関連キーワード
      F1開催コースMod
      rFactor 1
      rFactor 2
      Assetto Corsa

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              ブランズハッチ (Brands Hatch)
              ドニントン (Donington)
              シルバーストーン (Silverstone) のレイアウト変遷
              シルバーストン (1952-1990) のコース & Mod紹介
              シルバーストン (1991-2009) のコース & Mod紹介
              シルバーストン (2010-現在) のコース & Mod紹介
    <西ヨーロッパ>
        ・ベルギー
              スパ・フランコルシャン (Spa-Francorchamps)
              ゾルダー (Zolder)
        ・フランス
              ポール・リカール (Paul Ricard)
        ・ドイツ
              ニュルブルクリンク (Nuerburgring)
              ニュルブルクリンク北コース / ノルトシュライフェ (Nordschleife)
              ホッケンハイム (Hockenheim)
        ・オーストリア
              エステルライヒ (OesterReich) / A1 / Red Bull リンク
        ・モナコ
              モナコ (Monaco) / モンテカルロ (Monte Carlo) 市街地コース
    <南ヨーロッパ>
        ・スペイン
              カタロニア (Catalunya) / バルセロナ (Barcelona)
              バレンシア市街地サーキット (Valencia Street Circuit)
        ・ポルトガル
              エストリル (Estoril)
        ・イタリア
              モンツァ (Monza)
    <東ヨーロッパ>
        ・ハンガリー
              ハンガロリンク (Hungaroring)
        ・ロシア
              ソチ (Sochi)

   [北アメリカ]
        ・カナダ
              モントリオール (Montreal) / ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット
        ・アメリカ合衆国
              オースティン (Austin) / COTA = Circuit of the Americas
              インディアナポリス (Indianapolis)
              セブリング (Sebring)
              ワトキンズ・グレン (Watkins Glen)

   [ラテンアメリカ]
        ・ブラジル
              インテルラゴス (Interlagos) / ホセ・カルロス・パーチェ

   [アジア]
    <東アジア>
        ・日本
              鈴鹿 (Suzuka)
              富士スピードウェイ (Fuji) / FISCO
              岡山国際サーキット (Okayama) / TIサーキット英田 (Aida)
        ・韓国
              韓国インターナショナルサーキット / 霊岩 (Yeongam)
        ・中国
              上海インターナショナルサーキット (Shanghai)
    <南東アジア>
        ・マレーシア
              セパン (Sepang)
        ・シンガポール
              マリーナベイ (Marina Bay) / シンガポールGP市街地サーキット
    <南アジア>
        ・インド
              ブッダ (Buddh) / ジェイピー (Jaypee)
    <西アジア>
        ・アブダビ
              ヤス・マリーナ (Yas Marina) / アブダビ (Abu Dhabi)
        ・バーレーン
              バーレーン (Bahrain) / サヒール (Sakhir)
        ・トルコ
              イスタンブール・パーク (Istanbul Park)

   [オセアニア]
        ・オーストラリア
              アルバート・パーク (Albert Park) / メルボルン (Melbourne)
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