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■2017年2月5日

▼車両Mod紹介記事のフォーマット

 rFactor 2用車両Mod・Nissan R35 GT-R GT500の紹介記事がひとまず完成しました。

(1) Mod本体の紹介
(2) セッティング集
(3) ドライビングの参考資料

 (1) では、Mod本体についての基本的な解説や史実で用いられたコースModの紹介を行っています。
 (2) と (3) ではプレイヤーがドライバー役に専念できるようエンジニアリングまわりの情報を載せています。

 ちょうど4年前に本コーナーで述べた構想が、Z34 GT4 その1Z34 GT4 その2C6.R GT2といった試行錯誤を経て、ようやく形になったわけです。

 車両Modについては、Assetto Corsaをはじめとした他プラットフォームにおいても、このフォーマットで記事を作成していく予定です。

 ただしドライビングの組み立てに影響が出るデフォルメが入っている作品については、(1) のみとなります。

 これは、現実世界の定石を下手に適用してセッティングを弄り回すよりは、セッティングはデフォルトのまま、作り手の意図した操作に従う方が、その作品本来の魅力を味わえるとの考えによります。



■2015年6月24日

▼F1開催コースModのコースリスト (暫定版) が完成

 サーキット予習シリーズのうちF1開催コースMod (含む非タイトル戦) のコースリスト作成が、ようやく完了しました。

 1950年から2015年現在まで、F1が開催されたコースのうち、rFactor・rFactor 2・GT Legends・Assetto CorsaのいずれかにModが存在するものは、コースリストのみの記事という形で暫定的にアップしてあります。

 タイトル戦については、時代によるレイアウト違いを含めれば、ほぼ全てのコースがModとして存在しています。

 唯一の例外は、1958年モロッコGPの舞台となったAin-Diabです。同コースのModは、今のところ、筆者のリサーチでは存在が確認できていません。

 非タイトル戦については、33コースの存在が確認できていません。

 ただしそのうち2コースについては、少なくともF1C用としては公開されています。
 今後のリサーチの進展次第では、さらに空席が埋まる可能性があります。

 現代F1で知名度が高いコースはまだしも、1950年代の非タイトル戦でのみ用いられたマイナーなコースですら、結構な割合でMod化されていることに驚かされます。

 先のリストは、世界各地のMod職人たちが、長年に渡り、コース作成に注いできた情熱の結晶そのものです。



▼モータースポーツ史への興味に基づくコースMod作り

 そうした性格を持つリストゆえ、眺めていると様々なことに気付かされます。

 一例を挙げると、ドイツのMod職人・f1-edition。

 彼の名前は、ドイツにおける非タイトル戦コースの作者として、先のリストにたびたび登場します。

 彼が取り組んでいるのは、1950年代の旧東ドイツの公道サーキットという、日本では存在を知る人すら少ないマイナーなテーマ。

 F1開催コースという縛りを無くすと、f1-editionの興味の対象がよりはっきりとします。
 - ファイル検索:作者 = f1-edition @ NoGrip

 1950年代から1960年代にかけてドイツに存在した公道サーキットを、彼は数多く手掛けているのです。

 サーキット (あるいはモータースポーツ) の歴史という観点から、コースMod作りに取り組んでいるという点において、日本のBTBerであるSoramame氏と同じタイプの職人といえます。

 こうした気付きも、新たな切り口での紹介記事という形で、今後の記事作成に活かしたいと考えています。



▼通常運行に復帰

 rFactor 2本来の機能を発揮する作りになっているコースModの紹介。それを主目的として、コースリストを一気に作成してきました。

 2015年6月24日現在、F1開催コース以外では若干の積み残しがあるものの、全体としてみれば、当該Modのリストアップはほぼ完了という状態です。

 効率的に作業を進めるために、記事作成のための全持ち時間を、コースリスト作成に投入する生活を、ここ数ヶ月間続けてきました。

 とりあえず最低限の目標は達成できましたので、そろそろ通常運行に戻そうと思います。



■2015年4月4日

▼コースMod紹介記事の運用方針について

 2011年半ばから、リアルのコース紹介とあわせてModの紹介記事を作成してきました。

 完成した記事の例としてはスパ・フランコルシャンホッケンハイムなどが挙げられます。

 それらの完成形を目指すという基本方針は、今後も変わりません。

 ただしrFactor 2用Modが公開されているスポットについては、コースリストだけを先行して作成することにしました。

 これはrFactor 2用コースModの特殊性によるものです。(詳しくは後述)

 rFactor 2本来の機能を発揮する作りになっている。そう確認できたものから順番に記事化しています。

 サーキット予習シリーズの記事で、コースリストのみの記載となっているものには、そうした背景があります。



▼基本部分の確認を要するrFactor 2用コースMod

 rFactor 2を車輌シミュレータとして利用する際、動作負荷が高いソフトをわざわざ走らせるからには、以下の2機能はきちんと作動してほしいところです。
 (1) フラクタルを用いたコース表面の物理的な凹凸の再現
 (2) コース表面に加えられた荷重や降雨といった自然環境により、動的に変化する路面状況

 またグラフィックの美しさを売りにしたソフトでは無いとはいえ、コースのオブジェクトが大量に消失した状態では、没入感が台無しとなってしまいます。
 Build 770 (2014年7月2日リリース) より前に作成されたコースModでは、そうした事態がおきる可能性があります。
 (3) コースのオブジェクトが正常に表示される
 つまりこの項目も確認が必要となります。


 実在レイアウトの再現性やコース脇オブジェクトの作り込み度合い。
 rFactor 1をはじめとした一般のレースシム用コースModではそうした要素に注目があつまります。

 しかしrFactor 2の場合は、もっと基本的な部分の確認が必要になるわけです。



▼一般プレイヤーにはややハードルが高いチェック作業

 実際のチェック作業ですが、前述の (1) と (2) については、当該コースModをrFactor 2のMod開発者モードか外部の3Dグラフィックツールに読み込ませて、メッシュ分割の様子やマテリアル設定等を確認することになります。

 Modをダウンロードして、実プレイより前に、まずデータの中身を確認するのが当たり前となっているMod作成者にとっては、それほど大した作業ではありません。

 ただそうした事柄に馴染みのない一般のプレイヤーにとっては、ややハードルが高く感じられる作業でしょう。



▼実プレイで使えるデータを優先

 筆者自身は、Modを入手すると、とりあえずデータの中身を確認するのが習慣となっています。
 これはrFactor 2のコースModについても同様です。

 記事の書き手としては、リアルのコース紹介も併せて行なうところに面白みを感じています。
 しかしスパ・フランコルシャンやホッケンハイムの紹介記事のような完成状態にもっていくまでには、それなりの工数を要します。

 いつになるのか分からない紹介記事の完成を待つより、チェック済みのコースModを含んだリストをとりあえず公開してしまった方が、より多くの人にとってプラスになるであろうと判断しました。



▼未完成の記事ゆえ過去記事の修正と同じ扱いに

 ただしサーキット予習シリーズの記事としては、未完成の状態にあることには変わりません。
 しかもコースリストに含まれるModは、rFactor 2用に限らず、リリースからそれなりに月日が経ったものがほとんどです。

 そういったコースリストのみの未完成記事には、新規性はありませんし、記事の内容を必要とする人の数もそれなりに限られることでしょう。

 ですので、リリース直後のModが含まれる場合を除き、コースリストのみのサーキット予習シリーズの記事は、新規のポストであっても、ブログのトップには来ないようにしています。またTwitterでの告知も行なっていません。

 これは過去の記事に対する新規性のない修正と同じ扱いです。



■2014年12月31日

▼私事

 月日が経つのは早いもので、2014年もあと1時間足らずで終わりとなります。

 2014年は私にとって大きな変化の年となりました。
 老親が2013年末に病で倒れ、その面倒をみることになったのです。

 当初はどうなることかと思いましたが、おかげさまで新たな生活を何とか軌道にのせることができ、無事に2015年を迎えられそうです。


▼大晦日での記事メンテ状況

 前述の状況ゆえ、2014年は例年以上に、記事に反映できていない積み残しアイテムが増えてしまいました。

 とりあえず実プレイで使えるデータを優先しようということで、サーキット予習シリーズのコースリストのメンテに着手、何とか年内に作業の大半を終えることができました。

▼サーキット予習のコースリスト全般を眺めて

 コースリストの大半が、rFactor 1用コースModで占められているのは、従来通りです。
 これまでに作成されたModの数や長年に渡って蓄積されてきたノウハウを考慮すると、こうした傾向はこれからも続くものと思われます。

 その一方でrFactor 2やAssetto Corsaといった新プラットフォームにも、まともにプレイできるコースModが増えてきています。


▼リストのメンテ作業からみる2014年のrFactor 2

 特にrFactor 2については、2014年の伸張振りに目を見張るものがあります。

 ベータ版リリースされた2012年から翌2013年にかけて、まともにプレイできないrFactor 1からの移植Modが数多く出回っていました。

 rFactor 2では、設定された路面粗さに応じて、コース表面の物理的な凹凸を、フラクタルを用いて、自動生成する機能があります。
 rFactor 1から路面メッシュを持ってきただけでは、その機能は上手く働きません。

 rFactor 2の新機能に合わせた路面メッシュの切り方や、RealRoadの実装といったノウハウが一般に広まり、リリースされたModのうちrFactor 2本来の動作が望めるModの割合が大幅に高くなったのが、2014年といえるでしょう。

 ただし車輌Modについては、自動車工学と車輌運動力学について十分な知識を持つトップクラスのModderが、ISIの協力を得た上で、ようやく (シミュレーターの名に値する) Modを作り出している状況です。

 車輌シミュレータとしてrFactor 2を捉えるのであれば、これが本来あるべき状況ともいえます。

 しかし (グラフィックやサウンドといった) 車輌のキャラクター性を楽しむためにrFactor 2をプレイしようとすると、車輌Modの少なさが大きな壁となって立ち塞がります。

 今後も車輌Modについてはそうした状況が続くであろうこと、またrFactor 1でそうした需要が満たされていたことを考えると、rFactor 2用コースModの数の増え方は、かつてのrFactor 1並というわけにはいかないでしょう。

 マイナーなコースに関しては、これからもrFactor 1頼みとなりそうです。


▼リストのメンテ作業からみる2014年のAssetto Corsa

 Assetto CorsaはrFactor 2とは対照的です。

 グラフィック描画用とは別に、コース表面の物理的形状を表すマップを持つAssetto Corsaですが、rFactor 1からのベタ移植であっても、とりあえずはプレイできる仕上がりになるようです。

 路面メッシュを一から切り直す必要があるrFactor 2への移植と比べると、Assetto Corsaへの移植性の高さは段違いといえます。

 グラフィックの美しさも手伝って、移植コースModの数の増え方は (車輌Modともども) 2014年で一番のプラットフォームでした。

 来年以降もこの勢いは続くことでしょう。

 rFactor 1からのコースMod移植に関して、敢えて難点を探すとすれば、物理的形状を表すマップを、ユーザーが全て自作しなければならない点です。

 Kunos純正コース並みの精度と密度を持つマップを、rFactor 1のコースModデータをベースにして、どのように生成するか。

 この課題について (現時点では) 話題にはなっていません。

 しかしAssetto Corsa用Modの成熟が進み、数値面でのリアルさにこだわった作品が出てくる頃になると、この問題が表面化するでしょう。
 (rFactor 1でも路面からの入力の単調さが問題とされました。)


▼2015年を迎えるにあたって

 公私ともに自動車漬けの人生を送ってきた私にとって、わずか15分の空き時間でも楽しめる車輌シミュレータは、心のオアシスとでもいうべき存在です。

 そんな私の嗜好を全面に押し出した当ブログゆえ、とうてい一般受けする内容には成り得ませんが、2015年もこれまで通りの方向で、地道に更新を続けていくつもりです。



■2014年6月1日
▼Daralla DW12のベースセットアップ配布

 Daralla DW12 (ロードコース仕様) の車両挙動設定ファイルの内容を確認したところ、競技用車両とは思えないほど安定方向に振られたサスペンションになっていました。

 前軸側のロール剛性配分の数値がきっちり55.0%となっていることから、ISIが意図してこの設定にしているのは間違いないでしょう。

 その一方でタイヤと空力の設定は車両シミュレータとして納得がいくものです。

 ISI公式フォーラムで繰り広げられている論争やISIの意図など、本Modに関して記事で取り上げたい事柄はいくつもありますが、本日はせっかくの休日。
 実プレイを楽しんで頂けるよう、ニュートラル方向に振ったベースセットアップ (ロード仕様) のsvmファイルを配布いたします。
 Neutral Setup for Dallara DW12

 デフォルト状態や追加配布された公式svmではアンダーが強すぎて走りを楽しめないという方は、ぜひこのsvmファイルを試してみて下さい。

 例によって計算から割り出したセットアップが元になっていますが、テストプレイでリアを振り出せる程度のコントロール性があることは確認しています。


■2014年5月28日
▼rFactor 2用Mod・Daralla DW12のデータ取り

 5月22日と24日に、それぞれISI純正Mod・Formula Renault 3.5 2014とDaralla DW12がリリースされました。

 残念なことに、どちらのModも車両挙動ファイルが暗号化されています。

 しかしBuild 660からはテレメトリのデータからタイヤのスリックカーブを描けるようになっています。

 現在Daralla DW12の車両特性を確認すべく、実走行でのデータ取りをしているところです。

 こちらが本日の実験走行から生成したスリップカーブ。

 実験に用いたコースのμ設定はやや低め。その影響をうけてスリップカーブのμも低めに出ています。

 しかしそれでも対静止時で4倍もの荷重がかかっても、軽く1.0を超えるμを保っているのは、さすがトップフォーミュラーのタイヤと言えます。



■2014年5月4日
▼連絡用メールアドレスの変更

 gooメール (無料版) のサービス終了に伴い、本ブログの連絡先メールアドレスが変更になりました。

 (旧) virtual_motorsports_mucho
@mail.goo.ne.jp
 (新) virtual_motorsports_mucho
@yahoo.com
 (@マークより前は以前と変わりませんが、それより後が米国ヤフーとなっています)

 皆さまから頂戴したメールはブログ運営の参考とさせて頂きます。
 なおModのインストール方法といった個別のご質問には直接お返事できないこともあります。何卒ご了承下さいませ。


▼更新告知用のtwitterアカウント

 ブログ上でお知らせするのは初めてとなりますが、当ブログには更新告知用のtwitterアカウントがあります。

 https://twitter.com/VirtualMS_JPN

 なおリンク切れや誤記の修正といった新規性の低い更新については、上記アカウントでの更新告知は行っていません。
 タイムライン上のノイズを少しでも減らすための処置です。



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[サーキット予習] モナコ (Monaco) のコース & Mod紹介 (追加:rFactor 2用Mod・Monaco 2013 v1.54がリリース) 


  1970年F1モナコGPにおいて、Graham Hill (グラハム・ヒル) が駆るLotus 49Cの車載映像

  この当時は港湾部の折り返し (1分48秒) がガスタンク・ヘアピンだった。
  そのためトンネルを抜けた後の港湾部セクション (1分24秒~) が、非常にシンプルなレイアウトとなっている。

  現在まで続くレイアウトの基本形が完成したのは、この映像の3年後。
  1973年にレイアウトに改修が加えられ、港湾部の折り返しがラスカスに変更、プールセクションが追加となった。

  マシンに目を向けると、Lotus 49C (3.0L V8) のフロントサスペンションが実によく動いているのがわかる。
  現代のF1マシンが (空力への悪影響を嫌って) 極力フロントサスペンションを動かさないようにしているのと対照的だ。

  1960年代末からF1にもウィングが導入され始めてはいたが、1970年時点では依然としてメカニカル・グリップ主体の状態が続いていた。
  またタイヤについても、スリックタイヤが初めてF1の世界に登場したのは1970年。当時のタイヤのグリップ力は、現代のSタイヤと大差ないレベルだ。

  そうした背景により、この当時のF1マシンは前後ともに足をよく動かしてメカニカルグリップを稼ぐ方向でのセットアップがなされている。




■はじめに
  サーキットのコースレイアウト予習シリーズ、今回は来週末に2012年度のF1モナコGPが開催されるモナコ市街地コースを紹介してみよう。

  モナコ市街地コースは、コート・ダジュールに位置するモナコ公国の公道を閉鎖、レースの期間中だけ設営される臨時サーキットだ。

  同コースで初めてレースが行なわれたのは1929年。
  1950年にはF1GPが初開催されている。その後1955年以降はF1のカレンダーから一度も落ちることなくF1モナコGPが開催され続けている。
(2012年5月19日)

■コースModの開発状況
[2014年3月19日]
  rFactor用Mod・Circuit de Monaco 2013 v1.0 by Kickerをコースリストに追加。
  Monacoを扱ったコースModの多くは他プラットフォームからの移植作。それに対して本Modはゼロからのスクラッチという点が特徴的だ。

[2014年6月12日]
  rFactor用Mod・Monaco 2014 v1.0 by WCPをコースリストに追加。
  KickerによるスクラッチModをベースとして、2014年仕様にグラフィックを更新したのが本作品となる。

[2014年10月10日]
  rFactor 2用Mod・Monaco 2013 v1.0 by RaceRfactorをコースリストに追加。

[2015年7月8日]
  Assetto Corsa用Mod・Monaco 1988 v1.0 by derDumeklemmerがリリースされた。
  本Modのオリジナルは、Carrera.4によるrFactor用Mod。それをGT LegendsのMod作成で知られるderDumeklemmerが、Assetto Corsa向けに作り直したのが本作品となる。

[2015年7月10日]
  rFactor 2用Mod・Monaco 2013 v1.54 by RaceRfactorがリリースされた。
  前バージョンから変更が入った箇所のうち、車輌挙動に影響を与えるものとしては、縁石にRealRoad機能が適用されるようになった点が挙げられる。
  そのほかグラフィックまわりにも改良および修正が多数加えられている。

[2015年8月2日]
  rFactor用Mod・Monaco 2015 by WCPがリリースされた。




■レイアウトの変遷
Monaco_Layout_with_Comment_480.png

[凡例]
青字:コーナーやセクションの通称
(数字)薄い赤で覆われた領域:識別項目


[80年前から基本レイアウトは変わらず]
  モナコ市街地コースで初めてモナコGPが開催されたのは1929年。今から80年以上も前の話だ。

  一般に長い歴史を持つサーキットの多くは、開設当初のレイアウトに大きな変更を加えて生き残るか、あるいは施設そのものが閉鎖されるという運命をたどっている。
  その背景には、高まり続けるレーシングカーの走行性能と安全性確保の要求がある。

  ところがモナコの場合は、シケインの数こそ増えはしたものの、基本的なレイアウトは1929年当時のまま、現在に至っている。

  小排気量の箱車レースならともかく、最大コーナリング / 減速Gが5Gに達する超高性能マシンによるF1GPが、80年前と大差ないコースレイアウトで開催されているのは、驚くべき事実といえる。


[レイアウト変遷を追いかける際の識別項目]
  基本的なレイアウトに変更が無いとはいえ、そこは80年を越す歴史を持つ市街地コース。舗装やカーブ曲率といった変更まで入れると、変更点が膨大になりすぎる。

  そこで今回は、レースシム内で再現されたモナコを走る際、はっきりと違いが出てきそうな要素にしぼって、レイアウトの変遷を追いかけることにした。

  それら要素は次の5つになる。
(1) トンネル直後のシケイン
(2) プール・セクションの形状
(3) 港湾部の折り返し
(4) サント・デボーテの形状
(5) アントニー・ノーズの形状


[1973年を境にオリジナルと新レイアウトに二分]
  モナコのレイアウト変遷を追いかけていくと、1973年を境にして、開設当時のオリジナルレイアウトと、現代まで続く新レイアウトに二分されることがわかる。

  1973年の改修で (3) 港湾部の折り返しが、それまでのガスタンク・ヘアピンから、現在も使われているラスカスへと変更になった。
  同時に (2) プール・セクションの形状も、それまでのストレートから、新設されたプールを避ける形でのクランク状へと姿を変えている。


[時系列ではなく変更箇所に着目する]
  それ以外の目立つ変更といえば、1976年に (4) サント・デボーテの形状と (5) アントニー・ノーズの形状がシケイン状に改められた程度。
  あとは (1) トンネル直後のシケインと (2) プール・セクションの形状が数パターンある位だ。

  レイアウトの変遷を時系列に沿って追いかけると、パターン数の多さに眩暈がしてくるが、変更箇所そのものは5箇所でしかない。

    メガドライブ スーパーモナコGP セガ MD Genesis SUPER MONACO GP SEGA F1 1990
スーパーモナコGP (MD版1990年)
ラスタースクロールを用いた
疑似3D表示のレースゲーム
        グラン・プリ [BD版]
グラン・プリ [BD版]
1966年F1を扱った映画
オンボード映像で有名


■コースリスト
・コースの変化は多岐に渡るが、リストを作成する便宜上、識別項目に着目してその内容により、コースの種類分けを行なっている。
赤字の項目は、直前の年代との比較で、そこに変更が入っていることを示す。

[1929 - 1967]
・識別項目
    (1) トンネル直後のシケイン = 1st
    (2) プール・セクションの形状 = 1st (プール無し)
    (3) 港湾部の折り返し = ガスタンク・ヘアピン
    (4) サント・デボーテの形状 = 1st

・[rFactor2] Monte Carlo 1966 v1.46 by ISI @ MediaFire [292MB]
・[rFactor] Monaco 1967 by Unknown @ MediaFire [19MB]


[1968 - 1972]
・識別項目
    (1) トンネル直後のシケイン = 2nd (タバコ・コーナー寄り)
    (2) プール・セクションの形状 = 1st (プール無し)
    (3) 港湾部の折り返し = ガスタンク・ヘアピン
    (4) サント・デボーテの形状 = 1st

・該当なし


[1973 - 1975]
・識別項目
    (1) トンネル直後のシケイン = 2nd (タバコ・コーナー寄り)
    (2) プール・セクションの形状 = 2nd
    (3) 港湾部の折り返し = ラスカス
    (4) サント・デボーテの形状 = 1st
    (5) アントニー・ノーズの形状 = 1st

・[rFactor] Monaco 1975 v1.2 by Bud Lucas @ MediaFire [15MB]


[1976 - 1985]
・識別項目
    (1) トンネル直後のシケイン = 2nd (タバコ・コーナー寄り)
    (2) プール・セクションの形状 = 2nd
    (3) 港湾部の折り返し = ラスカス
    (4) サント・デボーテの形状 = 2nd (シケイン状)
    (5) アントニー・ノーズの形状 = 2nd (シケイン状)

・[rFactor] Monaco 1979 by GPC with Updates @ MediaFire [17MB]
・[rFactor] Monaco New Layout v1.10 (1979) by Frank Alexandre @ MF [21MB]


[1986 - 1997]
・識別項目
    (1) トンネル直後のシケイン = 3rd (鋭角)
    (2) プール・セクションの形状 = 2nd
    (3) 港湾部の折り返し = ラスカス
    (4) サント・デボーテの形状 = 2nd (シケイン状)
    (5) アントニー・ノーズの形状 = 2nd (シケイン状)

・[rFactor] Monte Carlo 1988 v1.0 by carrera4 @ MediaFire [37MB]
・[rFactor] Monaco 1990 by SRM @ MediaFire [55MB]
・[rFactor] Monaco 1992 by F1SR @ MediaFire [54MB]
・[rFactor] Monaco 1993 by F1SR @ MediaFire [38MB]
・[rFactor] Monaco 1994 v1.2 by F1SR @ MediaFire [61MB]
・[AC] Monaco 1988 v1.0 by derDumeklemmer @ MediaFire [28MB]


[1997 - 2002]
・識別項目
    (1) トンネル直後のシケイン = 3rd (鋭角)
    (2) プール・セクションの形状 = 3rd
    (3) 港湾部の折り返し = ラスカス
    (4) サント・デボーテの形状 = 2nd (シケイン状)
    (5) アントニー・ノーズの形状 = 2nd (シケイン状)

・[rFactor] Monaco 1998 v2.0 by GPTeam @ MediaFire [64MB]


[2003 - 現在]
・識別項目
    (1) トンネル直後のシケイン = 3rd (鋭角)
    (2) プール・セクションの形状 = 4th
    (3) 港湾部の折り返し = ラスカス
    (4) サント・デボーテの形状 = 2nd (シケイン状)
    (5) アントニー・ノーズの形状 = 2nd (シケイン状)

[GT5] コート・ダジュール
[GT6] コート・ダジュール
・[rFactor] Monaco EMG (2005) v1.0 by EuroDanny @ MediaFire [32MB]
・[rFactor] Monaco 2007 v3.0 by MMG @ MediaFire [48MB]
・[rFactor] Monaco 2009 by WCP @ MediaFire [44MB]
・[rFactor] Monaco 2011 v1.2 by Flo_Flo-F1 @ 2Shared [131MB]
・[rFactor] Circuit de Monaco 2013 v1.0 by Kicker @ MediaFire [100MB]
・[rFactor] Monaco 2014 Final by WCP @ MediaFire [145MB]
・[rFactor] Monaco 2015 by WCP @ DepositeFiles [107MB]
・[rFactor2] Monaco 2013 v1.0 by RaceRfactor @ RaceDepartment [156MB]
・[rFactor2] Monaco 2013 v1.0 by RaceRfactor @ MediaFire [156MB]
・[rFactor2] Monaco 2013 v1.54 by RaceRfactor @ Mega [174MB]
・[AC] Monaco v0.9 by Mitja Bonca @ RaceDepartment [56MB]




▼関連キーワード
      F1開催コースMod
      コースMod(除くF1開催地)
      rFactor 1
      rFactor 2
      Assetto Corsa


▼関連記事
   [全般]
          (2015/4/4) コースMod紹介記事の運用方針について
          (2015/6/24) F1開催コースModのコースリスト (暫定版) が完成
          (2015/6/24) モータースポーツ史への興味に基づくコースMod作り

   [ヨーロッパ]
    <北ヨーロッパ>
        ・フィンランド
              1952 エラインタールハラッタ (Elaeintarharata) 公園サーキット
        ・スウェーデン
              1961 カールスコーガ (Karlskoga) / イェリアロセン (Gelleråsen)
              1973 アンデルストープ (Anderstorp) / スカンジナビアン・レースウェイ
        ・デンマーク
              1961 ロスキレ・リンク (Roskilde Ring) / デンマークGP
        ・イギリス
              1950 ダンドロッド (Dundrod) 公道サーキット
              1950 グッドウッド (Goodwood)
              1950 シルバーストーン (Silverstone) のレイアウト変遷
              1950 シルバーストン (1952-1990) のコース & Mod紹介
              1950 シルバーストン (1991-2009) のコース & Mod紹介
              1950 シルバーストン (2010-現在) のコース & Mod紹介
              1952 カースル・クーム (Castle Combe)
              1952 スネッタートン (Snetterton)
              1953 クリスタル・パレス (Crystal Palace)
              1953 オウルトン・パーク (Oulton Park)
              1953 スラクストン (Thruxton)
              1955 エイントリー (Aintree)
              1962 マロリー・パーク (Mallory Park)
              1964 ブランズハッチ (Brands Hatch)
              1993 ドニントン (Donington)
    <西ヨーロッパ>
        ・オランダ
              1952 ザントフォールト (Zandvoort)
        ・ベルギー
              1950 スパ・フランコルシャン (Spa-Francorchamps)
              1952 シメイ (Chimay) 公道サーキット / フロンティエールGP
              1972 ニヴェル・ボレール (Nivelles-Baulers)
              1973 ゾルダー (Zolder)
        ・フランス
              1950 アルビ (Albi) / アルビGP
              1950 リナ・モンレリー (Linas-Montlhéry) / パリGP
              1950 ランス・グー (Reims-Gueux) 公道サーキット
              1950 ポー (Pau) 市街地サーキット
              1952 ルーアン・レゼサール (Rouen-Les-Essarts) 公道サーキット
              1965 シャレード (Charade) / クレルモン=フェラン (Clermont-Ferrand)
              1967 ブガッティ (Bugatti) / ル・マン
              1971 ポール・リカール (Paul Ricard)
              1974 ディジョン・プレノワ (Dijon-Prenois)
              1991 マニクール (Magny-Cours)
        ・ドイツ
              1951 ニュルブルクリンク北コース / ノルトシュライフェ (Nordschleife)
              1953 デッサウ (Dessau) 公道サーキット / 東ドイツ
              1953 ハレ・ザーレ (Halle-Saale) 公道サーキット / 東ドイツ
              1953 ザクセンリンク (Sachsenring) 公道サーキット / 東ドイツ
              1959 アヴス (AVUS)
              1961 ソリチュード (Solitude) 公道サーキット
              1970 ホッケンハイム (Hockenheim)
              1984 ニュルブルクリンク (Nuerburgring)
        ・オーストリア
              1961 アスペルン (Aspern) 飛行場 / ウィーンGP
              1964 ツェルトベク (Zeltweg) 飛行場
              1970 エステルライヒ (OesterReich) / A1 / Red Bull リンク
        ・スイス
              1950 ブレムガルテン (Bremgarten)
        ・モナコ
              1950 モナコ (Monaco) / モンテカルロ市街地サーキット
    <南ヨーロッパ>
        ・スペイン
              1951 ペドラルベス (Pedralbes) 市街地サーキット
              1968 ハラマ (Jarama)
              1969 モンジュイック (Montjuich) 公園サーキット
              1986 ヘレス (Jerez)
              1991 カタロニア (Catalunya) / バルセロナ (Barcelona)
              2008 バレンシア (Valencia) 市街地サーキット
        ・ポルトガル
              1958 ボアビスタ (Boavista) / ポルト (Porto) 市街地サーキット
              1959 モンサント・パーク (Monsanto Park)
              1984 エストリル (Estoril)
        ・イタリア
              1950 モンツァ (Monza)
              1957 ペスカーラ (Pescara) 公道サーキット / ペスカーラGP
              1961 ヴァレルンガ (Vallelunga)
              1962 エンナ・ペルグーサ (Enna-Pergusa)
              1980 イモラ (Imola) / エンツォ・エ・ディーノ・フェラーリ
    <東ヨーロッパ>
        ・ハンガリー
              1986 ハンガロリンク (Hungaroring)
        ・ロシア
              2014 ソチ (Sochi) 公園サーキット

   [北アメリカ]
        ・カナダ
              1967 モスポート (Mosport)
              1968 モン・トランブラン (Mont-Tremblant) / サン・ジョヴィート
              1978 モントリオール (Montreal) / ジル・ヴィルヌーヴ・サーキット
        ・アメリカ合衆国
              1950 インディアナポリス (Indianapolis)
              1959 セブリング (Sebring)
              1960 リバーサイド (Riverside)
              1961 ワトキンズ・グレン (Watkins Glen)
              1976 ロングビーチ (Long Beach) 市街地サーキット
              1981 シーザーズ・パレス (Caesars Palace) / ラスベガスGP
              1982 デトロイト (Detroit) 市街地サーキット
              1984 フェア・パーク (Fair Park) / ダラスGP
              1989 フェニックス (Phoenix) 市街地サーキット
              2012 オースティン (Austin) / COTA = Circuit of the Americas
        ・メキシコ
              1963 メキシコ・シティ / エルマノス・ロドリゲス (Hermanos Rodriguez)

   [南アメリカ]
        ・ブラジル
              1973 インテルラゴス (Interlagos) / ホセ・カルロス・パーチェ
              1974 ブラジリア (Brasilia)
              1978 ジャカレパグア (Jacarepagua) / リオデジャネイロ
        ・アルゼンチン
              1953 ブエノスアイレス / オスカル・ガルベス (Oscar Galvez)

   [アジア]
    <東アジア>
        ・日本
              1976 富士スピードウェイ (Fuji) / FISCO
              1987 鈴鹿 (Suzuka)
              1994 岡山国際サーキット (Okayama) / TIサーキット英田 (Aida)
        ・韓国
              2010 韓国インターナショナルサーキット / 霊岩 (Yeongam)
        ・中国
              2004 上海インターナショナルサーキット (Shanghai)
    <南東アジア>
        ・マレーシア
              1999 セパン (Sepang)
        ・シンガポール
              2008 マリーナベイ (Marina Bay) 市街地サーキット
    <南アジア>
        ・インド
              2011 ブッダ (Buddh) / ジェイピー (Jaypee)
    <西アジア>
        ・アブダビ
              2009 ヤス・マリーナ (Yas Marina) / アブダビ (Abu Dhabi)
        ・バーレーン
              2004 バーレーン (Bahrain) / サヒール (Sakhir)
        ・トルコ
              2005 イスタンブール・パーク (Istanbul Park)

   [オセアニア]
        ・オーストラリア
              1985 アデレード (Adelaide) 市街地サーキット
              1996 アルバート・パーク (Albert Park) / メルボルン (Melbourne)

   [アフリカ]
        ・南アフリカ
              1960 キラーニー (Killarney)
              1962 イースト・ロンドン (East London) / プリンス・ジョージ
              1967 キャラミ (Kyalami)
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