Virtual Motorsports rFactor2・rFactor・Assetto Corsaといったレースシムや動画等、モータースポーツをインドアで楽しむための情報をつづります
|
||||||||
|
||||||||
|
関連キーワード一覧
最新記事
メモあれこれ
|
CTDP (Cars & Tracks Development Project) が、rFactor 2用Mod・IFM (International Formula Master) の開発を再スタートさせた。
2009年の時点でrFactor 1用Modとして完成をみていた同作品は、rFactor 2用として公開するというCTDPの意向により、ベータ版rFactor 2が一般公開される2012年まで休眠状態に置かれていた。 CTDPがrFactor 2の新機能に習熟するための題材として、そのIFMが再び脚光を浴びることとなった。 ■IFMとは? IFMとはInternational Formula Masterの略語。 2007年から2009年まで、WTCCやF1の前座レースとして開催されている。 使用マシンは、2リッターエンジン搭載のフォーミュラカーで、シャシはタトゥース (Tatuus) 、エンジンはホンダK20A (2L直列4気筒・250馬力) のワンメイクとなっていた。 ■rFactor2用IFM Mod作成の目的 CTDPの開発ブログでは次のように述べられている。 rFactor 2では多くの新機能が導入されている。 そうした新機能の細かな部分、特に新しいパッケージングシステムを完全に知り尽くすためには、規模の小さいModをターゲットにした方が都合が良い。 そこで再度脚光を浴びることとなったのが、IFM Modというわけだ。 CTDPはIFM Modを題材として、新しいシェーダやマテリアルを用いた実験的な試みや、rFactor 2の新機能を活用するための様々なテストを行なっている。 ここで注目したいのが新しいタイヤモデルに関する具体的なコメントが無いという点だ。 ■rFactor 2のMod開発で問題になりそうな事柄 ISI公式フォーラムではベータ版rFactor 2に関して、ユーザーから数多くのレポートが上がっている。 Mod開発に直接効いてきそうな事柄としては (1) グラフィックまわりの処理で望んだ結果が出ない・(2) FFBの効きがキツすぎる・(3) 新タイヤモデルの扱いが分らない、の3つが挙げられる。 (1) については、CTDPのコメントでも「新シェーダやマテリアルを用いた実験」という形で言及がある。 (F1ElitesのToyota MR2 Modでも、rFactor 2への移植に際してグラフィック面の問題で、いったん作業を止めているとの話が出ている。) (2) に関しては、rFactor 2自体の不具合というより、不適切なステアリングレシオとそれに伴うキックバックが主原因で、Mod側やユーザー側でどうにでも対応できる。CTDPもFFBについては触れていない。 気になるのが (3) だ。 先日こちらの記事でも述べたように、Build 60 (v1.029) 現在、一般ユーザーがタイヤ特性を手軽に知る手段は存在しない。 これは現在のrFactor 2が抱えている最大の問題点で、これがクリアされない限り、シミュレータの名に値するModの作成は、ほぼ不可能といってよい。 [逆に数値面でのリアルさだけをModに求めるなら (3) さえクリアされれば、現状の仕様でほぼ問題はない。] にも関わらず、タイヤデータ作成に関してCTDPは何のコメントも出していない。 ■IFMでは新しいタイヤデータが必須 現時点でタイヤデータ作成がMod開発で問題にならないケースを考えると、ISIが作成したModに特性が同じタイヤが収録されているパターンが挙げられる。 たとえば1968年シーズンのF1マシンを作成するのであれば、1960s World Class Racing v1.0のMatra MS10のタイヤデータを流用してしまえばいい。 (車両挙動設定に関していえば、タイヤ以外の部分については、ほぼrFactor 1と同じ要領で作業を進めることができる。) しかしIFMはそれに該当しない。 車両挙動設定に関して深い理解があるCTDPが、違った特性のタイヤデータをそのまま流用する、あるいは数字に基づかない出鱈目なデータを作成するとは考え難い。 となれば、CTDPがタイヤデータを新規に起こす必要がある以上、彼らがタイヤの特性を把握する現実的な手段を持っているとみるのが妥当だ。 ■ベータ版一般公開の4ヶ月前にrFactor 2所持を匂わせる質問 ここで思い出されるのが、2011年9月にCTDPがTwitterに投げた次の質問だ。 We are looking for cross-sections of racing tires, preferable F1, but not necessarily. Can somebody help us out? (訳:レーシングタイヤの断面図を探しています。できればF1用を希望しますが、それ以外でも構いません。) 2011年9月9日 https://twitter.com/#!/team_CTDP/statuses/112080069782020096 rFactor 2ではタイヤの物理的構造を設定する必要がある。 そのため車両挙動作成関連スレッドに「タイヤの断面図」がたびたび登場するようになった。rFactor 1当時には無かったことだ。 ベータ版rFactor 2が一般公開されたのは2012年1月。 一方でCTDPの質問は2011年9月に投げられている。 9月当時といえば、ごく限られたメンバーに対してのみ、非公開のベータ版が配布されて、テストが行なわれていた時期だ。 ■ISIのMod開発用ツールを入手済み? そしてCTDPは、ISIが発売した商業タイトル (Superleague Formula 2009 THE GAME) の開発を請け負った実績がある。 ここから先は筆者の推測となる。 そうした実績を持つことや、先のTwitterでの質問を併せて考えると、CTDPがrFactor 2非公開ベータ版のテストに参加していた可能性が高い。 当時のベータ版が現在と同様の「タイヤ特性を手軽に知る手段が存在しない」という問題を抱えていれば、CTDPは当然そのことに気付くはず。 ISIに解決策を求めるという形で、ISIがMod開発に用いたツールを入手できた可能性がある。 あるいは現在の「とりあえずrFactor 2から起動できるようにした」TGM Tyre Toolではなく、最初からISIがMod開発に用いたツールが配布されたのかもしれない。 経緯はどうあれ、CTDPがそうしたツールを入手しているのであれば、IFMの開発再開に際して、タイヤデータ作成について何のコメントが無いのも頷ける。 ▼関連キーワード 時事 CTDP ▼関連記事 ・時事 [時事] GameFrontからダウンロードできない状態に [時事] Megaupladが閉鎖される [rFactor2] ベータ版公開初日に決裁システム不調で混乱 [rFactor2] [ベータ版リリース関連] 公開ベータ版がリリース [rFactor2] ベータ版 (車両 & コースデータのみ) がリリース Vista / Win 7対応のGT Legendsをユーザーに無償提供 ロジクール公式ストアでG27・DFGTの在庫が復活 [rFactor2] 開発中のDeveloper版が流出 (追記:実行画面) [rFactor2] rFactor 2が12月31日にリリース? 海外新聞のSimBin社財政危機報道とSimBin社の反論 NoGripがダウン、復旧には1~2日かかる見込み (追記:復旧済み) MMG (現MAK Corp.) の旧ホームページがハッキングされる ・CTDP [rFactor] CTDP F1 2006 v1.2.1がリリース [rFactor] CTDP F1 2005 v1.2の紹介 F1MG が開発中のF1 2010(新規)とF1 2003(CTDP作成F1C版の移植) [rFactor] F1-1998 v1.0がリリース(追記:v1.2Patch) CTDP F1 1994の開発状況 CTDP F1 1994の新スクリーンショット公開 ISI、Superleague Formula 2009 THE GAMEをリリース Superleague Formula THE GAMEのデータ解読が可能に |
Amazon's affiliate
|
|
||||
copyright © 2008 Virtual Motorsports all rights reserved.
Designed by チラシ広告作成ナビ
|