Virtual Motorsports rFactor2・rFactor・Assetto Corsaといったレースシムや動画等、モータースポーツをインドアで楽しむための情報をつづります
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■はじめに [火中の栗を敢えて拾う] ベータ版rFactor 2が一般公開されてから1週間、Mod職人はもちろん、新アイテムが好きな人たちの間にもrFactor 2が広まりつつあるようだ。 Gjon Camajがベータ版公開直前に出した声明にもある通り、現状のベータ版は一般的ゲームとして他人に薦められる仕上がりにはなっていない。 とはいえ、完成度の低さは百も承知で、敢えて初期のベータ版に手を出した人もいるだろう。 コンピュータやソフトウェアそのものが興味の対象となっていると、開発初期の混乱に巻き込まれるのも (それが責任を伴う業務にならない限りは) それなりに楽しめてしまうものだ。 [葉巻型フォーミュラーカーMod] 今回はそうした人たち向けに、rFactor 2の開発元であるISI自ら作成した1960s World Class Racing v1.0を紹介してみよう。 GPL (Grand Prix Legends) のプレイ経験があるベテランはともかく、現代のツーリングカーやフォーミュラーカーに惹かれてrFactor 2へやってきた人にとっては、1960s World Class Racingに収録されている葉巻型フォーミュラーは、やや取っ付きが悪いかもしれない。 そこで1960s World Class Racing Modが少しでも身近に感じられるよう、解説を入れてみた。 葉巻型フォーミュラーということで本Modを敬遠している人がいたら、試しにプレイしてみて欲しい。 (2012年1月29日) ■更新履歴 [2013年5月11日] v1.4xのダウンロードリンクを追加。 [2014年6月28日] Matra MS11を扱ったAdd-onに関する情報を現在の開発状況に追加。 [2014年8月2日] ・Matra MS11 Add-onがリリースされた。同Add-onに関する情報を現在の開発状況に追加。 ・ダウンロード用リンクを更新。 [2015年2月26日] 本記事内のBrabham BT20に関する記載を削除し、同記載を単独の記事として独立させた。 [2015年3月7日] 本記事内のMatra MS11 Add-onに関する記載を削除し、同記載を単独の記事として独立させた。 [2016年4月26日] ・記事の名称を (旧) 1960s World Class Racingから (新) 1960s Matra & Tecno F1-F3へと変更した。 ・史実におけるF1世界選手権の開催コースを追加した。 [2016年4月29日] セッティング集へのリンクを追加した。 ■現在の開発状況 [2012年1月10日] ベータ版rFactor 2の一般公開に併せて、1960s World Class Racing v1.0がリリースされた。 Eve (Matra) およびSpark (Tecno) のF1・F2・F3マシンと、1960年代のスパおよびモナコがひとつのModにパッケージされている。 [2012年6月14日] 1960s World Class Racing v1.1がリリースされた。 新たなコンテンツとしてBrabham-Repco BT20 1966が追加されている。 Brabham-Repco BT20 1966についてはこちらの記事を参照のこと。 [2013年4月22日] 従来の1960s World Class Racingというパッケージは廃止された。 その替わりに収録されていたコンテンツ群が、それぞれ単独のComponentとしてリリースされている。 本記事で扱っているEve (Matra) およびSpark (Tecno) のF1・F2・F3マシンについては、Eve 1960’s Historics 1.49・Spark 1960’s Historics v1.49として公開された。 また今回のリリースにあわせて、内燃機関の新モデルの導入・タイヤ設定に新たなパラメータを追加する等、rFactor 2本体のアップデートに対応するための変更が加えられている。 これらの変更によりテクノロジー・ステップが上がり、1.4xのバージョン名が与えられることとなった。 変更点の詳細についてはこちらを参照のこと。 ■変更点 [v1.49] <車輌挙動> ・内燃機関の振る舞いを再現するモデルについて。rFactor 2本体のアップデートに伴い、新たなモデルを導入した。 ・タイヤ磨耗に関するパラメータ (摩擦による摩耗・コンパウンドの劣化) を新たに追加した。 ・タイヤの加熱および冷却に関するパラメータに微調整を加えた。 ・サスペンションまわりの設定に微調整を加えた。 <グラフィック> ・グラフィックまわりの不具合を解消した。 ・テクスチャーおよびマテリアルの設定に修正を加えた。 ・ミラーが正常に機能するよう修正を加えた。 ・カメラおよびミラーの位置設定に調整を加えた。 <その他> ・AI車に関連するパラメータにさまざまな調整を行なった。 ・その他、細々とした設定変更を行なった。 ■1968年シーズンのF1世界選手権参戦マシン 本Modには、1968年シーズンのF1世界選手権に参戦したMatra MS10が収録されている。当時のF1マシンがどのような代物であったのか、簡単に説明してみよう。 [無きに等しい車両規則] 現代のF1マシンは非常に高度な技術を用いて開発されている一方で、車両規定も非常に厳しい。車両の前後重量配分ですら、コンストラクターが自由に決めることができない程だ。 それとは対照的に1968年当時のF1マシンは、現在の目で見ると技術的には未成熟な部分もあるものの、車両規定は無いも同然だった。 車両最低重量 (500kg) とエンジンの最大排気量 (NA = 3L / 過給機付 = 1.5L) こそ定められているが、それ以外はコンストラクターの判断で自由に車両を開発することができる。 車体寸法や燃料タンクの容量はもちろん、タイヤサイズ (幅・径) にも制限はなく、ロールバーや消火器といった安全装備の規定すら無い。 [40年以上前の怪物マシン] 40年以上前とはいえ、これだけの条件が揃えば、怪物マシンに仕上がってしまう。 500kgの車体に400馬力超のエンジンを搭載し、それを支えるタイヤは、現代の公道用スポーツタイヤにも劣るプアな代物。さらにはダウンフォースの助けも期待できない。 [走る棺桶での強制ドリフト] 当時の実写映像には、F1マシンが大きなスライドアングルを維持しつつ、コーナーをクリアしていく姿が登場する。 ダート路面を走るラリー車を思い起こさせる走り方だが、先に挙げたようなマシンで速く走ろうとすると、そうした走り方にならざるを得ない。 クラッシュすれば簡単に炎上する代物なのに、速く走るためには、200km/hを軽く超える速度域でのドリフトを強いられる。 1968年当時のF1マシンとはそうした乗り物だった。
■Eve Historicsに登場するマシン = Matra (マトラ) [データの中身はMatra] マシン選択画面を選ぶと、EVE Sportとの名称が登場する。残念ながら、これらは架空のチームだ。 とはいっても、架空なのは名前だけで、実質的にはMatra (マトラ) が1960年代中盤から後半にかけて開発したフォーミュラーカーが収録されている。 (Reiza Studiosの名作Formula Armaroliと同じ構図。) ただISIからはそうした説明は入っていない。 [Matraと判断した理由] Matraと判断したのは次の理由による。 (1) 本Modの車両挙動設定ファイルを確認すると、F1マシンにはMS10、F2マシンにはMS7、F3マシンにはMS5、とのファイル名があてがわれている。 これらは、Matraが1965年から1968年にかけて開発したマシンの型番と合致する。 (2) 各マシンに搭載しているエンジンについても、エンジン型式と年式が一致。 (3) そして何より決定的なのが、EVE Sport F3用のサスペンション設定ファイル (MS5_SUSP.PM) の註釈に Matra F3 suspension との文字列が登場する点だ。 ここまで来ると疑いようもない。 [架空名称はむしろ歓迎] 架空の名前で収録となった理由は不明。 ただ現実の名称を使うために多額のライセンス料を支払った結果 (ソフトの開発費を回収するために) 万人向けの内容になることを強いられるレースゲームが数多くあることを考えると、架空名称は歓迎したい。 データを自由に書き換えられるrFactorでは、マシンやチームの名称なぞ、ユーザー側で好きなように変更できるからだ。 ■収録車種 (*1) & スペック [Eve] ・Matra MS10 (F1 / 1968年) - シャシ (*2) :(1) 610kg / (2) 612kg / (3) 606kg - エンジン:Ford Cosworth DFV 3.0L V8 DOHC 420HP @ 9100 RPM / 364NM @ 7250RPM ・Matra MS7 (F2 / 1969年) - シャシ:525kg - エンジン:Ford Cosworth FVA 1.6L L4 225HP @ 9000RPM / 183NM @ 8000RPM ・Matra MS5 (F3 / 1965年) - シャシ:474kg - エンジン:Cosworth MAE 1.0L L4 115HP @ 9250RPM / 99NM @ 8250RPM [Spark] ・Spark F1 (架空) (F1 / 1968年) - シャシ:605kg - エンジン:Ford Cosworth DFV 3.0L V8 DOHC 420HP @ 9100 RPM / 364NM @ 7250RPM ・Tecno F2 (F2 / 1969年) - シャシ (*2) :(2) 525kg / (3) 530kg - エンジン:Ford Cosworth FVA 1.6L L4 225HP @ 9000RPM / 183NM @ 8000RPM ・Tecno F3 (F3 / 1965年) - シャシ:475kg - エンジン:Cosworth MAE 1.0L L4 115HP @ 9250RPM / 99NM @ 8250RPM (*1) rF2内では、EVE Sport・Sparkという架空の名称で登場する。 (*2) カッコ内の数字は、後述する車両挙動設定のパターンに対応している。重量はドライバーや各種液体を含む値。ただし燃料だけは含まない。 ■収録個体と車両挙動設定の対応関係 [F1] 収録されている個体6台に対して、車両挙動設定は4パターンが用意されている。 各個体と車両挙動設定の対応は次の通り。 (1) EVE Sport F1 (7号車) (2) EVE Sport F1B (15号車) (3) EVE Sport F1C (8号車) (4) Spark F1 (5・6・32号車) [F2] 収録6台に対して、車両挙動設定は3パターンが用意されている。 (1) EVE Sports F2 (3・21・22号車) (2) Spark F2 (23・48号車) (3) Spark F2B (22号車) [F3] 収録6台に対して、車両挙動設定は2パターンが用意されている。 F1やF2とは異なり、同じコンストラクターに属する個体であれば、車両挙動も同じ設定になっている。 (1) EVE Sport F3 (20・64・88号車) (2) Spark F3 (71・72・73号車) ■史実におけるF1世界選手権の開催コース [1968]
・アルファベットで記載されているサーキット名称の読みが分からない場合。リンク付きのサーキットについては、マウスカーソールを持っていくと、カタカナ読みが表示される。 ■セッティング集 ・Matra MS10 (Eve F1) ■ダウンロード [v1.0 & 1.1] ・ ・ ・ ・ [v1.4x] ・Eve (Matra) Historics 1968 v1.49 by ISI @ MediaFire - オリジナルSkin作成用PSDファイル ・Spark (Tecno) Historics 1968 v1.49 by ISI @ MediaFire - オリジナルSkin作成用PSDファイル ▼関連キーワード [F1] 1966-1976年 : 3.0L NA / エアロ黎明期 その他オープンホイール F1開催コースMod rFactor 2 ▼関連記事 ・[F1] 1966-1976年 : 3.0L NA / エアロ黎明期 [1976] [rFactor] F1 Season 1976 LEの紹介 VIRTUAL Classic、F1 Seven 1976の開発を公表 [1975] [rFactor] F1-1975 Trackpackの紹介 [rFactor] Ferrari 312T用サスペンション挙動パッチ [rFactor] F1 Seven 1975 Season IPE v1.2の紹介 [rFactor] F1 Seven 1975 Season LE v1.2の紹介 [rFactor] F1 Seven 1975 Season LE 1st betaの紹介 [rFactor] F1-75 Historic Edition v1.0の紹介 [rFactor] F1-75 League Edition v1.0 & v2 Add-on紹介 [1973] [rFactor] F1 Seven 1973 Season LE v1.0が限定公開 [1971] [rFactor] F1 1971 season LEの紹介 [1970] [オンボード映像] Lotus 49C @ 1970年F1モナコGP [1969] [rFactor] F1 1969の紹介 [1968] [rFactor2] Matra MS11の紹介 Matra MS10 - [rF2] 1960s Matra & Tecno F1-F3 [rFactor2][ISI純正Mod] Matra MS10のセッティング集 1968年シーズンのF1世界選手権参戦マシン [1967] [rFactor] F1 67 Classic Reloadedの紹介 [rFactor] F1-1967 Mod (v2.x & v3.x) の紹介 [1966] [rFactor2] Brabham BT20の紹介 [rFactor] F1 1966の紹介 ・その他オープンホイール [2010年代] [rFactor2][ISI純正Mod] Formula 2 2012の紹介 [rFactor2][ISI純正Mod] Formula Renault 3.5 (2010) の紹介 [rFactor2][ISI純正Mod] Skip Barber Formula 2000の紹介 [2000年代] [rFactor2] ISI製Formula 2 Modの挙動設定ファイルにプロテクト [rFactor2] CTDPがIFM 2009の開発を再スタート ISI、Superleague Formula 2009 THE GAMEをリリース Superleague Formula THE GAMEのデータ解読が可能に [1970年代] [rFactor] Alpine A364 v1.0cの紹介 (F3-1970's) [1960年代] Matra MS7 (F2-1969) - [rF2] 1960s World Class Racing Tecno F2 (F2-1969) - [rF2] 1960s World Class Racing Matra MS5 (F3-1965) - [rF2] 1960s World Class Racing Tecno F3 (F3-1965) - [rF2] 1960s World Class Racing |
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