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![]() GT5の収録車種をメーカー純正状態に近付けるリセッティング、前回の2代目RX-7 (FC3S) に引き続き、今回は3代目となるFD3Sを採り上げてみよう。 [実車FD3Sの生産と社会的背景] FD3Sが発売されたのは1991年。日本のバブル景気がピークを迎えていた年だ。 好景気に後押しされた高級車ブームのおかげで、FD3Sも専用設計部品満載のピュアスポーツカーとして登場することができた。 (現在ではプラットフォームの共有化が押し進められているため、一部の超高級スポーツカーを除き、FD3Sのような贅沢な作りは見られなくなっている。) FD3Sの生産中止は2002年。 生産中止の原因として、直接的には平成12年排出ガス規制が挙げられるが、間接的には量産型スポーツカー市場の冷え込みが影響している。日本ではバブル崩壊後の90年代後半に景気が低迷し続け、北米では2000年にITバブルが崩壊している。 発売から間もなくして日本の景気が悪化したことも手伝って、FD3Sはフルモデルチェンジを迎えないまま、マイナーチェンジを繰り返しながら6型まで進化、年数にして11年ものあいだ生産されることになる。 [リセッティングの対象モデル] 実車のこうした歴史を反映して、GT5にもFD3Sが数多く収録されている。生産年・グレード・仕向け地別の計21モデル、生産年でいえば94年以外はすべて揃っている。 これだけ数があるとリセッティングのターゲットをどれにするか迷ってしまう。 ターゲットをPS3用に作成されたプレミアムモデルに限定してみる。 GT5に収録されているプレミアムモデルは、1型 [マツダ アンフィニ RX-7 タイプR (FD) '91] と6型 [マツダ RX-7 スピリットR タイプA (FD) '02] の2つだ。 機械としての成熟度やサーキットでの速さなら、言うまでも無く6型の方が上だ。 1型の13B-REWが255馬力であるのに対して、6型は280馬力。シャシについても数度にわたるセッティング変更や剛性アップのおかげで、ピーキー過ぎるとの意見も聞かれた1型より、成熟を重ねた6型の方が安定して速い。 しかしここでは敢えて1型を採り上げたい。バブル期のスポーツカー市場の熱気をそのまま反映したようなピーキーなセッティングや、シチュエーションによっては剛性不足が感じられるほど軽量化を押し進めたボディなど、カミソリのような危うい魅力が1型にはあるからだ。 ■車両情報 ・モデル名:マツダ アンフィニ RX-7 タイプR (FD) '91 ・出力:250PS ・車重:1260kg ・前後重量配分:50% / 50% (公式値) ・前後ロール剛性配分:51% / 49% (推定値) ・スプリング固有振動数:1.88Hz / 1.84Hz (推定値) ■装着パーツ ・ドライブトレイン - フルカスタマイズLSD ・サスペンション - フルカスタマイズサスペンション ・タイヤ - スポーツハード ■セットアップ [標準仕様] ・サスペンション - 車高調整: 0 / 0 - スプリングレート: 4.4 / 4.3 - ダンパー (伸び側): 2 / 2 - ダンパー (縮み側): 2 / 2 - スタビライザー: 2 / 2 ・アライメント - ネガティブキャンバー角: 0.1 / 1.2 - トー角:0.05 / 0.08 ・LSD - イニシャルトルク: 5 - 加速時の効き: 45 - 減速時の効き: 45 ・ブレーキバランスコントローラー -ブレーキバランス:4 / 2 ■Miniature cars (Amazon's affiliate) ![]() ・RE雨宮 RX-7 2004年 JGTC GT300仕様 (Ebbro 1/43 完成品) ■本リセッティングで前提としているプレイ環境 ・入力デバイス:ステアリングコントローラ (900度仕様) ・ドライビングアシスト:ABSを含めて全てオフ ・テストコース:オータムリンク / 鈴鹿 / ニュルブルクリンク北コース ・備考:リセッティングの基本的な考え方についてはこちらの記事を参照のこと ■開発ノート [アライメント] アライメントの数値は、I型の整備資料の値を用いている。 ただしGT5の仕様上、値をそのまま反映できない箇所については、GT5で使えるよう数値を丸めるといった変更は行なっている。 今回はフロントキャンバーの値を0.083としたかったのだが、GT5では小数点1桁までしか扱えないので、0.1で代用している。 リアのトゥインの値は、今までリセッティングを行なってきた車種の中では一番小さい。 FC3Sのリセッティング記事でも触れたが、マツダの作るスポーツカーは、人によっては曲がり過ぎると感じるほど旋回性が高い。その中でもFD3Sの初期型はそうした傾向が特に強いと言われるが、このトゥインの値からもそうした性格を読みとることができる。 [前後ロール剛性配分] 例によって推測で値を決めている。2002年型NSX Type Rの値を参考に、量産車として出来るだけ旋回方向に振った値としてみた。 GT5デフォルト値の56% / 44%に対して、今回のリセッティングでは51% / 49%と、一般にリアが強すぎるGT5のデフォルト値よりも、さらにリアを強めた値となっている。 [LSD] 実車FD3Sにはトルク感応型ギア式LSD (トルセン) が装着されている。 FD3Sに装着されているのはTORSEN T-1というタイプだ。ロック率は42.9%~66.7%の間で選択できる。(ただしクラッチディスク式とは異なり、いちど選択したロック率を変更することはできない。) マツダが選択した値は分からなかった。公道用量産車ということを考慮して、低めのロック率45%で仮置きしている。 イニシャルトルクは、ギア式LSDの特性を反映させて、GT5で設定可能な最低値5とした。 ▼References (Amazon's affiliate)
▼関連キーワード GT5 ツーリングカー(スポーツカー) ▼関連記事 ・GT5 [GT5] (リセッティング) 日産シルビア (S15) '02 [GT5] (リセッティング) 日産シルビアK's (S13) '90 [GT5] (リセッティング) ホンダ S2000 '99 [GT5] (リセッティング) マツダ RX-8 タイプS '07 [GT5] (リセッティング) マツダ RX-7 タイプR (FD) '91 [GT5] (リセッティング) マツダ RX-7 GT-X (FC) '90 [GT5] (リセッティング) ロータス エスプリ V8 '02 [GT5] (リセッティング) ロータス エリーゼ '96 [GT5] (リセッティング) ロータス エリーゼ 111R '04 [GT5] (リセッティング) ホンダ NSX Type R '02 [GT5] (リセッティング) アキュラ NSX '91 [GT5] (リセッティング) フェラーリF40 '92 [GT5] (リセッティング) ランチャストラトス '73 [GT5] 市販車純正セットアップのリセッティング [GT5] 前後重量バランス値 [GT5] 純正装着パーツ - デフ/LSD (2WD編) [GT5] 純正装着パーツ - ブレーキバランサー [GT5] 純正装着パーツ - サスペンション [GT5] 純正装着パーツのセッティング数値 [GT5] Bスペックのフリーズ対策 [GT5] グランツーリスモ5の車両挙動 [rFactor] Red Bull X1 v1.0がリリース ・ツーリングカー(スポーツカー) [rFactor] Lancia Stratos用Sound Modがリリース [rFactor] Lancia Stratos用新シャシ挙動パッチ [rFactor] Lancia Stratos用新シャシの推奨コース [rFactor] Lancia Stratos用新シャシの挙動テスト #2 [rFactor] Lancia Stratos用新シャシのスペック一覧 [rFactor] Rally Legends v1.01がリリース 実車映像でみるLotus Exigeの峠走りとPCレースシムのススメ [rFactor] Lotus Exige S240 Cup v0.96がリリース [rFactor] Drivers Cars ver. 1st testがリリース [rFactor] Shift Street Mod v0.51がリリース [rFactor] Ferrari F40 v0.82がリリース (追記:v0.85) 【特集】F40 F1Elitesを楽しむために - タイヤ編 - 【特集】F40 F1Elitesを楽しむために - サスペンションとシャシ編 - 有名挙動職人によるフェラーリF40のプレイ動画 [rFactor] AE86 CLUB v2.0がリリース [rFactor] Suzuki Bio Cup 2010がリリース (追記:v1.1Patch) [GTL] Nissan B110 Sunny・β版ムービー [GTL] Nissan KGC110 GT-X v1.1がリリース [rFactor] Toyota MR2 Turbo MKII Beta v0.2の紹介 [rFactor] Simca Racing Team v1.0がリリース [rFactor] WTCC Extreme Challenge v1.2がリリース 1971年撮影のオンボード映像で見るHistorX |
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